第四話 テクタ前局長 ページ21
誰が持ち込んだのやら、モックタウンの港で花火が打ち上がる。しかしリゾートホテルのテラス席に座るハインとドフラミンゴは反応せず、海賊達の馬鹿騒ぎを他所に話し合っていた。
ハインがテーブルアイランドでの出来事について簡単に話せば、当然ドフラミンゴは興味を抱く。日誌を渡せばふぅん？と流し読み、短剣に対しては彼女と同じく考える素振りを見せた。
特徴的な荒波模様の短剣は打ち上がる花火の光を受けて、一瞬だけ不自然な輝きを発する。水面を漂う油膜のような七色は鈍く、それぞれの色の境目もよく分からない。鞘に描かれている荒波は古風な絵柄をしており、あまり見かけることのないくすんだ青色だ。まぁ青と言うより…夜の空を思わせる、深海をふと垣間見させる、黒に近い藍色が一番近いだろうか。
「テクタ前局長の遺品だと思います。」
「あぁ、あいつ。覚えがある。随分な秘密主義だったろ。」
「情報局員なら普通のことでは？」
首を傾げたハインに、ドフラミンゴは足を組み直して問い掛ける。
「度を超えた秘密主義だ。並のもんじゃねぇ。嬢ちゃん知らねェのか？秘密にしすぎて暗殺されてんのに？」
「殉職ではないのですか。」
「暗殺だ。死体の回収もされてねェ。俺はてっきり何か知ってんのかと思ってたんだが。」
「父になりきれなかったけれども、海兵としては優秀だったと言う評価しか知りません。個人的には記憶にないテクタ前局長よりも、元帥を父と感じます。」
「いやいや待て…父？嬢ちゃんの？」
「養子縁組ですよ。実際はマニ教会のお世話になりました。ご存知ですよね？」
「本部の下にあるあれだろ？そりゃあ知ってる。んだがテクタの養子ってのは初耳だ。嬢ちゃんの立場的にセンゴクの慈善活動…海軍が拾った何人かの一人だと思うもんだろ。」
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poidf(ポイドフ)(プロフ) - 誤字も見付けたら教えてくださいまし (11月18日 18時) (
レス) id: 24e80c86dc (このIDを非表示/違反報告)
poidf(ポイドフ)(プロフ) - どこかにルビ振る為の■が混ざってるかもしれません。混ざってないかもしれない。忘れましてよ。見つけたら教えて。 (2023年3月7日 22時) (レス) id: 24e80c86dc (このIDを非表示/違反報告)
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