記憶の宝石箱として。 ページ20
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兵長の部屋の前で、ゆっくりとドアを開ける。
兵長の姿は何処にも見当たらなくて、
奥のベットから寝息が聞こえた
よかった…寝てるみたい。
ギシ…ギシ…
ベッドに近づくたび、床がきしみ…
窓から射し込む月の光は
ナイフの刃を照らす
そのとき気付いた。
(……クリスタちゃん…)
兵長は、彼女に寄り添うようにして眠っていたことに。
胸がチクリと痛んだ
あんな幸せを、私も夢見てたの。
優しく微笑みながら眠る彼女
クリスタちゃん…あなたの幸せまで壊すことになっちゃうんだ
ごめんね。
兵長へと目を向けると、穏やかな表情で
ぐっすりと眠っていることがわかる。
あなたは私を助けてくれたのに…
ごめんなさい
首筋にナイフを突き立てる。
そして、そのままぐっと力を…
加えようとしたそのとき。
「…A……」
え？
微かな声…だけど、確かに聞こえた。
今、私の名前を…？
「…んん……」
兵長が寝返りを打つ。
すると、服のポケットから…
あの時止血をするのに使った、
私のハンカチがでてきた。
(…もしかして兵長…持っていてくれたの？)
私は忘れられてなんかいなかった
顔は覚えていないのかもしれないけれど…
あなたの心の奥に、ちゃんと残っていた。
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fusa0907(プロフ) - 完結してるけどコメ失礼します！この作品大好きですｯ!!個人的にアイネクライネの曲が似合うなぁって思いました！他の作品も読ませていただきます!! (2017年6月24日 13時) (
レス) id: 1b84d81fd1 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - はっぴーえんど！！ (2017年1月2日 15時) (レス) id: 5fc3e44d27 (このIDを非表示/違反報告)
しもナス(プロフ) - なおさん» 読めば分かりますよね (2015年6月6日 18時) (携帯から) (レス) id: f0a813e6eb (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - クリスタが泣き出した時、ハンジはクリスタの背中を擦りながら慰めたのですか？ (2015年4月26日 22時) (レス) id: 69c388663f (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ハンジはどのような検査でクリスタが妊娠しているかどうかを調べたんですか？ (2015年4月11日 23時) (レス) id: 69c388663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作成日時：2014年9月18日 23時
