ニュース ページ9
…やっぱりだめだな、考える事は向いてない。
そろそろ戻らないと…
とか考えてたとき…警官が声をかけてきた。
「そこの君!ちょっと待ちなさい!」
ばれたかな…大丈夫だよね、仕方がない……
「なんでしょうか、お巡りさん?」
「君が乗ってきた電車の停車駅付近の里で大量殺人があったんだ。何か知らないかい?」
「た、大量殺人…ですか!?知らないです…」
「もしかするとこの駅で犯人が降りたかもしれない。気をつけてくれ」
間抜けかよお巡りさん。
こちとらフード被ってるし、声は出来るだけ変えた、震わせてたといえど分かる人はわかるだろうし…指名手配のポスターだって貼ってあるし。すぐ近くの柱に。その奥の掲示板に。
まぁいっか、かーえろ♪
出来るだけ人の多いところを選ぶ。
人を隠すなら人の中ってね。
そして無事…到着!
任務完了!
「たっだいま〜♪」
そう声を掛けて家に入り、部屋に入って着替える。
うーん…この服どーするかなー…そーだ!
「沙樹〜、この服消してー」
「はぁ?また殺って来たわけ?まさかこのニュースあんたじゃないでしょうね」
その発言でテレビに目を移す。
やってた。ニュースが。殺人現場が。
ボクがやった里。
『えー、この様な規模の襲撃ですから、考えられる犯人は…やはり【嘘つき殺人鬼】のライでしょうか』
『…あの子ですか、最近は大人しくなってたと思うんですけどね〜』
『そうですね、指名手配もだいぶ前だと思います』
(資料映像)
『この様な根拠に基づき、警視庁は「ライ」を全国指名手配することを決定しました!』
……………あー…見当つけられてんのかー…
……うーん、今回割と派手にやったもんなぁ…
……ま、問題ないかな…
「うん、これボクがやった」
「やっぱりね」
とは裏沙より。
これだけ大々的に報道されてるってことはまた暫く規制が厳しくなるかなー…その前に動くのが得策かな?でも段々規制早くなってるからなー……また暫くは大人しくしてるか。
「ボク部屋にいるね」
「「「「りょーかい」」」」
部屋に戻ってベットに潜り込む。
〔もし君に良心があるのなら、出頭してくれ。そうすればまだ間に合う〕
…やり直せる、とでも言うつもり?
……もう、手遅れだよ…お巡りさん
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