【A3!】条件付きの恋人【茅ヶ崎至】

彼女 12 ページ12

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議題 『 普通の彼女とは 』

・濃いめの化粧でバリバリギャル系
・薄化粧の清楚系
・ミニスカチラ見せカワイイ系





私は困っていた。
これをわざわざ紙に書きだすほど。


私は王子さまと呼ばれている茅ヶ崎至さんとお付き合いする事になった。
勿論そう簡単に付き合えるわけでもなく、条件を出されて、もうそれぐらいのことなら是非お付き合いさせてくださいと言わせてもらった。(ちょっと違う)


そんな彼に『条件とは何か』と聞きたいぐらい、ベッタリなのだ。
会社では、き、きす……するし、帰り少しまで送ってってくれるし、一緒にご飯食べるし…。

茅ヶ崎さんの行動が読めない。
今回のは特に。
プライベートって何処から何処までだろう。

てか、あの言い方的に私のこと彼女ってちゃんと思ってくれてる！？
うぅ、嬉しすぎて泣きそう。


と、とにかく、茅ヶ崎さんに恥をかかせないぐらい似合うような格好で行けばいいのかな。
は、流行りの服とかにしよう！

今って春だよね。
………春だよね！？
5月ってまだ春だよね！？

うわああん、茅ヶ崎さんの事考えれば考えるほど頭がパンクする…。


どうして私なんかと付き合ってんだろ、
顔とかもっといい人いるのに。
性格だって私より好みの人とかいるのに。

それよりも都合の良さなのかな。

私も可愛くなりたい。
茅ヶ崎さんはよく、「可愛い」って言ってくれるけど、
いや、もちろん嬉しいけど、なんか、他人事みたいな感じに聞こえるし。
元々好きでもないのに付き合ってるから、気を使わせてるとか…！？


傍に居るだけで幸せだから気を使わなくてもいいのに。



私は沢山の服を自分に合わせながら鏡を見て、幻滅してはの繰り返しをして、次の日に備えた。





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