ねぇ、俺だけを見て？【己龍】

十 ページ10

あいつは捕まえたものの、やはり重い手枷足枷は、厳重な鍵がしてあった。

あいつが警察に連れてかれた時、

「ふっ、俺がこんなに愛してたのに応えないあいつが悪いんだ。一生そこで寝てろ。」

って呟いたような気がした。

A「どうしよう…動けない。」

ガチャガチャ

日和「鍵どこにあるか知ってる？」

A「…元彼のポケットの中。」

参輝「マジかよ…どうすんだよ。」

A「怖かったの、元彼。束縛されてたから、フったんだけど…そのあともずっとつきまとわれて…ッグス」

武政「ごめんね。何もできなくて…」

眞弥「…俺ずっとこの手枷と足枷が取れるまでここにいるから。側で一緒にいるから！」

A「そんな…⁉︎眞弥、悪いよ。」

眞弥「元はと言えば俺のせいなんだ。それに男が守るのが筋ってもんだろ？」

准司「俺もいる！」

日和「僕もいるー！」

武政「九条さんも！」

参輝「俺も！」

A「みんな…！」

こんな状況なのに、笑顔がこぼれた。

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