【銀魂】空から女の子が降ってきました。11

第三百八十七訓 ページ9

『………はァ？！





トシが見廻組に喧嘩吹っ掛けたァァ！？！？』







見廻組っぽくない見廻組である二人に会い、それから数日。



“土方十四郎が佐々木異三郎に喧嘩を仕掛けた”



というヤバイ噂が広まっていた。






何故なら佐々木君は“剣をとれば「三天の怪物」と呼ばれ、幕府の歴歴からの信頼も厚いと言うとんでもない切れ者だからだ。





ていうのは建前。






(何でつい先日話した人と自分の上司が喧嘩してんだァァァァ！！！！！)






そういえば佐々木君ってあの時は気付かなかったけどそうじゃん三天の怪物くんじゃん！！！



トシと佐々木君がバチってる事に別に驚いてはいない。だってあの二人、根本的な何かが違うし。


真撰組が見廻組とバチる…、というのにある程度不安はあるけれど……





私が喋った人と上司が喧嘩したって事の方が！！ほんっっとうに驚きだよ！！！！！





(うーん、どうやら喧嘩の原因は鉄君の様だけれど……)





そういえば鉄君の苗字も佐々木だな…その事が原因かな？もしかして妾の子とか……



いや、詮索は良くないよね。
あんまり詮索してしまうと相手を傷付けてしまうし。






ハァ、と溜め息をつき歩き出そうと前を向くと…








「暁Aさんで宜しいでしょうか！！」




『！？！？』







デカイ声て私を呼ぶ……つぶらな瞳の子がいた。ぽっちゃりとした体型も顔により可愛らしく見えるが…



つーか、誰？？？



え、制服着てるし真撰組の子だよね？

あれ、こんな子見た事ないんだけど？
ていうかこんなつぶらな瞳見たこと無いし？？







「今までの非礼をお詫び致します！！自分、佐々木鉄之助です！！」



『…………え？』







今なんつった？？
佐々木？佐々木鉄之助？鉄君？？え、あの髭面？






『えええ？！？！』



鉄之助「驚かれるのも無理はありません！ですが自分、今までとは違うっス！」






いやうん、それは分かる……トシに粛清されたか何かして更正されたんだね。



だけど顔はどうした！？！？



サングラス付けたあの髭面が何と言う事でしょう美しいつぶらな瞳に！！



じゃねーよ！！！！！



髭も取れてるし！！！！！！






鉄之助「実は自分、ベビーフェイスが恥ずかしくてずっと顔を隠していたんです！！」



『サングラスつけると髭も生えんの！？』






いや、それは銀魂特有のトップシークレットか、うん。ツッコまないわ。










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