第四百十七訓 ページ39
銀時君をパトカーの奥に押し込もうとすると、身をよじって抵抗された。
更に、横に座っていた鉄君を見てくわっ！と目をかっ開く。えぇ、怖。
銀時「あーー分かった！！じゃあ百歩譲って俺が元攘夷支士だったとしよう！！
……だったらコイツも元攘夷浪士だろーが！！」
………って、げっす。鉄君引き合いに出して自分の罪揉み消そうとしてるんだけど。
銀時「なァ鉄君！！人の罪なんて辿っていったら全員罪人だよねェ！？！？俺パクんならコイツもパクれェ！！」
まァ、馬鹿真面目な鉄君がそれに乗るのかなって話だけどね。
鉄之助「その通りっス！責任を取らせて下さい！自分、切腹するっス！！」
銀時「え”え”え”え”え”え”！！！」
あっ、やっぱり乗らなかった。ていうか銀時君の言葉、全部真正面から受け取ってるんだけどこの子。
鉄之助「今回の件は全部、自分の責任っス！」
銀時「いやちょっと待って！そーいう流れにしたいんじゃないんだけど！！」
鉄之助「自分、皆に…副長に元攘夷浪士である事が知れるのが恐くて、そのせいで皆にこんなに迷惑かけて！！
何も知らない癖に偉そうな口叩いて、折角預かった手紙さえも届ける事が出来なかった！副長の兄上にも、自分の兄貴にさえも…！」
鉄君は、膝に置いてある手をギリッ、と握りしめていた。
悔しそうに口元は歪められている。
土方「届かなかったんならもう一度出せば良いさ……今度は、自分の手で」
そんな鉄君に、トシは煙草をふぅっ、と吹かして言った。
土方「約束したろ、俺より強くなるって。今度はてめーの番だ。確かにあの兄貴には届かねーかもしれねェ。だがな…少なくとも」
『！』
ふわっ、とトシに肩に手を回され、引き寄せられた。
土方「てめーと同じ、このロクでもねェ兄貴共やこの姉貴には……きっと届くさ」
その言葉にフッ、と苦笑してしまう。
あーあー、鉄君泣きそうだよ。かわいそー。というかトシ重いんだけど。
土方「てめーの手紙…俺達はいつでも待ってる事を………、」
あれ、トシの体から何か力抜け……、
土方「忘……れん…な…」
『ぉわっ！？！？』
＿＿＿＿どさ、
トシは、そこで怪我と疲労によりぶっ倒れた。
近藤「トシ！？トシィィィ！！！」
はい、勿論この後病院に運ばれましたとさ。
ー
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます！そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです！図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (
レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです！ぱっつぁんですね、頑張ります！バラガキ篇も頑張りましたー！！これからも宜しくお願いします！ (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年3月3日 13時
