第四百十四訓 ページ36
あはは、計画が順調すぎて困るなァ。
<ど、どこにもいない!!真撰組も人質も、どこにも見当たりません!!>
ん、いない?
そりゃそーだろーよ。
だって、ここにいるのだから。
佐々木「………そうですか」
佐々木君がその隊士の声に何かを諦めたかの様な声音で呟いた。その声音での元凶は……佐々木君の後頭部に後ろから向けられた、二対の刀だろう。
______山崎と、近藤さんだ。
佐々木「恐らく見廻組に成りすまし、突撃隊を騙し射ちすると共に…ヘリの銃撃を見廻組に向け同士討ちさせたのでしょう」
すると、佐々木君の言葉にトシが声を重ねる。
土方「しかし何分屋上の隔離空間で起こったこと故…査問委員会にかけても攘夷浪士による犯行と言い逃れされる恐れがありますなァ…」
山崎「更には此度の私闘、挑発してきたのは真撰組とはいえ先に仕掛けたのは見廻組。我々の責任も問われるのは必定ですよ?」
山崎もどんどん責めるねェ…まっ、全部事実なんだけどさ?此処は私も混ざらないと気が済まない。というか煽りたい私スッッゴく煽りたい!!
____『アハハッ…しかも短期間でこんなにも洗練された動きをするのです、また仕掛けても、此方の責任を揉み消せるかどうか分かりませんなァ…ねェ佐々木殿?』
佐々木「!」
死角から出て、手をヒラヒラ振りながら佐々木君に近づいていく。依然として真顔だけど……少し眉間に皺寄ってるよ佐々木君。機嫌悪いんだね、ウケる。
とか言いつつも、佐々木君は頭が良い。自分に対する利益だけで行動するだろう。つまり、見廻組に対する利益を解けば……
近藤「どうでしょう、事件も無事解決した様だし何やら手柄も置いていってくれた事だし。今回の件は“痛み分け”という事で…お互い不問に処し手を引かれては」
此方に都合の良い条件を出せる訳だ。
土方「……如何ですか、局長?」
ホンット、真撰組って煽りスキル検定一級だわ。
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時