第四百九訓 ページ31
土方「俺にとっちゃ鉄も攘夷浪士共も対して変わりゃしねェ……いや、俺もお前も大して違わねーだろうよ」
微かに笑いながら言葉を続けるトシに…それを何でもない様に見つめる銀時君。二人の間には険悪とはまた違う…けれど緊迫した空気が流れていた。
土方「今更ガキの一人や二人殺った所で変わるかよ。そんな大層な人間じゃねェだろ?許しを請うつもりも、許してもらえるとも思っちゃいねーよ」
『………、』
恐らくトシは昔の自分の事を思って言っているのだろう。そしてそれと同時に、鉄君の事も。
土方「そんな身で罪を裁くつもりもさらさらねェ……だがそんな俺達にしか出来ねー事もあんだろ。
てめーと同じ過ち侵さねえ様止めたり、過ちを受け止め前に進む術を教えてやったりする事は出来る。俺ァどっかの物分かりの良い野郎の様に、誰も救えねェなんて諦めるつもりはねェ」
「
えっ、どうしようトシが格好良く見える……視力下がったのかな??メガネかけちゃう?メガネキャラデビューしちゃう!?!?
………………………まァそんな事置いておいて。
そろそろ計画の本丸だ。
土方「それでもやるってんなら殺れよ、悪ガキ」
此処で、落としちゃいけないって思うよね。普通なら。だって鉄くんが死んじゃうんだもん、死んじゃう筈なんだもん。
けど………ココが、一番面白いトコ。
_______『落とせ』
口元に弧を描きながら言った言葉は……辺りに余り響かなかった。けれど銀時君はククッ、と妖しい笑いをし…
____ドゴォォッ、!
本当に、鉄君を蹴り飛ばした。
鉄之助「うっ…、うわぁぁぁ!!!!!」
悲鳴を上げて…ビルから落ちていく鉄君。
嗚呼嗚呼、可哀想に……屋上から落とされるとか阿鼻叫喚だね。表情にも恐怖の二文字が踊っているよ。
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時