第四百八訓 ページ30
すると、携帯の向こうから響いてくるため息。
<……貴女はまだ生かす価値のある魚だと思っていましたが…どうやら川がゴミだらけで悪い影響を受けてしまった様ですね。これだから周りを腐らせるゴミは…>
へェ……真撰組がゴミだらけの川だって?確かにあながち間違ってはないけれど…
『中々言うじゃないか、掌で踊っているのはどちらか分からぬ身で』
私がそのまま刀をスラリと抜くと、辺りが緊迫とした雰囲気に包まれる。すると、それを押し止める様に銀時君が軽い声をあげた。
銀時「オイオイ待てよ。俺ァ真撰組にも見廻組にもどっちにもつかねェって……つーか元々、完全なるとばっちりだったし?」
私はその言葉に、笑みを深くした。
銀時「ったく、たかが悪ガキ共相手に江戸の二大警察がこぞって情けねェ。身内救う事しか考えてねェ不器用なポリ公に、誰も救おうとしねェ器用なポリ公。
どっちの味方も御免こうむるぜ。てめーらが何も救わねェってんなら、俺が罪人だろーと丸ごと救い取ってやらァ」
わー、かーっくいー。何だかんだカッコイイとこ持ってかれちゃったねェ…銀時君ってやっぱ美味しいどこ取りみたいな所あるよね。
『さっすが天下のバラガキ様。一筋縄じゃ行かないどころか…お巡りさんを欺いちゃったかー』
土方「何が天下だ。俺の手にかかりゃこんなガキ大将一発なんだよ」
銀時「ハッ、ガキ一人に踊らされてた野郎共がぬかしやがるじゃねーか」
いやどこで張り合ってんの??
銀時「そのヘッピリ腰でやれんのかァ?何なら…暴れやすい様人質ぶった斬ってやっても良いんだぜ」
え、鉄君を??人質を?斬るって?
え〜そしたら今までの努力が全部水の泡に〜!なんて事を考えるんだよ銀時君!!酷いぞ〜!!!
土方「ハッ……やれよ」
わーートシも煽るようなこと言わないでよーーー!全部が水の泡になるからァァァ!!!!なっちゃうから〜!!
(………なーーんて。全然構いやしないんだけどね)
土方「やるこたァやった。それでもソイツ一人の為に…攘夷浪士共をしょっぴけねーってんなら、殺れ」
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時