第四百六訓 ページ28
_____ビル、屋上にて。
少し生ぬるい風が吹き抜ける中……私はその場に足を踏み入れた。
___カツ、カツ、カッ、と高めの靴音が鳴る。辺りが静かだからかよく響くのが心地良い。
そのままいつも通り…軽い口調で目の前の内通者の銀時君と、バラガキのトシの二人に話しかけた。二人とも中々な肩書きぶら下げてるもんで参っちゃうね。
『やぁやぁ、大丈夫ですかね二人ともー……って、あれ?トシ傷だらけですねー。まァあの佐々木君と殺り合ったし当たり前かーアハハ』
土方「!A…!!」
周りには吹っ飛んで……というか、銀時君に吹っ飛ばされたのであろう気絶している見廻組と……それもあってか、こちらを警戒している見廻組の残党。
……………うわぁお見廻組しか居ないじゃん。囲まれてらァ。
因みに鉄君は銀時君の後方にいる。良かったちゃんと銀時君彼のこと守ってくれたんだね。安心安心。
でもなぁ……うーん、ちょっと………
『全く何してんの銀時君。もっと沢山片付けてくれてたら理想だったんだけど、私の計画狂っちゃうじゃん?』
銀時「うるせー!!コッチだって大変だったんだよ!そもそもあのクソエリートのせいだろ!?」
クソエリート、って………あぁ佐々木君ね。中々ネーミングセンスあるじゃん銀時君。
土方「………じゃねーだろォォ!!!」
あ、トシがぶち切れた。何で?
土方「オイ!!おまっ、A!!お前コイツが…このクソ天パが……
白夜叉だって事知ってたのかよ!?」
…………。
…………………え?
『………え、マジー?』
土方「はァ!?知らなかったの!?今の完全に知ってる雰囲気じゃなかった!!?」
『いや知りませんでしたけど。元攘夷浪士だって事は薄々』
えー、嘘。あの天下の攘夷四天王の一人の白夜叉が銀時君?ヤバウケる。今まで何で気付かなかったんだろ。
桂君は狂乱の貴公子で高杉は鬼兵隊総督。その幼馴染みなんだから……ねェ??私としたことが完全に見落としてたわ。
『というか何でこのタイミングでそれを開示したの銀時君……』
銀時「………え。知らね。ノリ?ノリじゃね?」
…………はい??ノリって何??
ノリで「そういえば俺伝説の攘夷浪士でした!許してねっ!」って言うの?嘘でしょ?馬鹿なの??
(銀時君ってガチで時々よくわからん行動するよなぁ…)
………まあそれは一万歩譲っていいとして、とにかく鉄くんが無事なら計画は全然無事に生きてるって訳だ!
『よぉーし、見廻組ぶっ倒して鉄君救うとしますか!』
ー
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時