第四百訓 ページ22
卑しい笑いを続ける魘魅眠蔵。
しかも何がムカつくって、笑いながらもしっかりと鉄君の首元に剣を当てているという事だ。
「HAHAHA！！早く殺り合っちまえYO！！待ちきれなくて手がすべっちまいそうだ！！」
『っ、』
従えば殺し合わないといけなくなる。従わなければ鉄君が殺されてしまう。二者択一だ。
(五十歩百歩か……どちらを取ろうとも真撰組の責任は重そうだなー、けど気持ち的には…)
『……ふふっ、私も血気盛んになったなァ…』
私はスラッ、と剣を抜いた。
トシも剣を構えて佐々木君を鋭く見据えている。
佐々木君はトシはともかく、私もが剣を抜いた事に驚いたのだろう…目を見開いた。
佐々木「正気ですか土方さん。警察同士で殺り合うなど。Aさんまで………貴女は賢い人だと思っていたのですが？」
『アハハ、そりゃ光栄。でも安心しなよ。私は君と殺り合う為に剣を抜いたんじゃない』
私が目配せをすると、真撰組隊士が見廻組全員を囲んだ。
(早速インカムの出番だ、折角貰ったのだし……有効活用させて頂こう)
『トシ、付けんの忘れてませんよね？』
耳をトントン、と軽く叩きトシに問いかけると…鼻で笑われた。
土方「ったりめーだ。ヘマすんなよ」
『言われなくとも』
インカムの電源を入れる。
(元々、トシが戦闘中は私が代わりに指揮を取ると決めていた……そのやり方がインカムに変わっただけだ)
まず手始めに鉄君を殺そうとする見廻組の足止めをする。コレはトシと一般隊員で。隊員達は頭はアレだけど物分かりはとても良い。目配せしただけで察してくれた。
そしてその足止めの間に私と近藤さんと総悟、地味な山崎が鉄君が捕らえられているビルに潜入。いわゆる別働隊である。
(鉄君を助けるついでに、知恵空党の奴等も全員取り絞められれば万々歳…だけど)
………とにかく今はビルの中に急ぐとしよう。
『総悟は近藤さんの傍に。山崎は辺りを警戒しつつ私に着いてきて、良いね』
山崎「はっ、はい！！」
よし、計画の骨組み自体は中々だ。鉄君、無事で居ると良いけれど……
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます！そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです！図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (
レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです！ぱっつぁんですね、頑張ります！バラガキ篇も頑張りましたー！！これからも宜しくお願いします！ (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年3月3日 13時
