第三百九十八訓 ページ20
鉄君を見捨てても良い、なんなら殺してもいいとすら言ってしまいそうな勢いの佐々木くん。
鉄君を守ろうとして彼を必死に止めようとする近藤さんや真撰組を見て、本人はため息をついた。
佐々木「……だから言ったんです、腐ったゴミはその周りさえ腐らせるのだと。あの時私の言う通り鉄之助を始末していればこんな事にはならなかったものを」
それだけではなく、佐々木君は元攘夷浪士である鉄君を小姓として扱い…更に人質にされた失態として“真撰組が責任を取る事になりますよ”と続けた。
様は…………脅し。随分と冷徹な事である。
『ハッ、佐々木君中々良い性格してるねェ…』
佐々木「いえいえAさん。再三申し上げましたが私は真撰組のファンですよ。あとそろそろ返信下さいません??」
『返信は無理かな。それより鉄君を助ける為に私達で協力する、っていう案は無理なのかい?』
メールの事をサラッと笑顔で流しつつ鉄君の事を聞く。本音言うとメールはちょっと鬱陶しいからさ。いや訂正、かなり鬱陶しいからさ。
佐々木「無理ですね、我が愚弟の為だけにそこまでする義理などありません」
だが即答である!!!!!
(コレはちょっとヤバイかもね……このままだと鉄君も殺されそうな勢いで、)
_____ガシッッ、
土方「てめェ、鉄を道具に使いやがったな」
『!』
トシがブチ切れて佐々木君の襟を掴む。
相当頭に来てる様で、近藤さんの辞めろという声も全く聞こえてない様だった。
土方「元攘夷浪士の厄介者の弟を俺達に預け、こうなる事を予期していながら全ての責任を俺達になすりつけ……
けれど私達も本音はトシと同じ。だから彼を実際に止める事はしなかった、が……
佐々木「誤解ですよ、ただ組織においては貴方達の様なはみ出し者を扱いかねる無能者も居るという事です。我々は歯車の一つである事を理解した方が良い。
……あぁ、私ですか?理解していますよ、自分がとてつもなく巨大で優秀な歯車でしかない事位」
煽る様なこの切り返し。
『…………ははは』
コレは喧嘩を売られてるって事で良いのかな??一言で言うと……すごくうっっっっっぜぇんだけども。
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時