第三百九十五訓 ページ17
______『知恵空党?』
早朝____近藤さんに突然呼び出されかと思いきや、ある攘夷党について真剣に話された。
私だけが呼び出されたから何かと思ったが…仕事の話か。いやまあそれ以外の話っつっても近藤さんの場合妙ちゃんの事しか話しませんけど。
近藤「あァ、前まではただのラップでおかみをディスるだけの不良集団だったんだが…近頃勢力を拡大し、暴動集団と成り果てたんだ」
え、何その集団めっちゃ頭悪そう。お話にならないわ。
『なるほどー?すぐバズーカ撃って下手やらかす総悟と鉄君の事でいっぱいいっぱいなトシ……どちらにも任せられないから残りの私に取り締まれと言う事ですか』
近藤「流石、察しが速いな!俺ァこーゆー頭を使う事には向いてないからな!」
『それは確かに。んじゃ、承りましたー』
近藤「おう、見廻組も知恵空党を調べてるらしいが……あんまりバチらないでくれよ」
Aちゃんなら大丈夫だろうが、と続ける近藤さん。頭使うのが得意じゃない、という発言に躊躇なく頷く私に対してなんのツッコミがないのウケるね。
それより仕事か、デスクワークなら適当にサボるんだけどな……取り締まりってんなら手ェ抜く訳にもいかないか。
(知恵空党ねェ……さて、どこから探りを入れてくか…)
……つーか見廻組と同じヤツ調べるなんて…何かヤダ。気まずい。信女ちゃんは可愛いけど。
近藤「…あァ、それとAちゃん!」
『………?』
さっそく知恵空党を調べようと近藤さんの部屋を出ようとすると、呼び止められた。何やら機嫌が良さそうににやけている。
ちょっとゴリラ感増し増しになっているが…このゴリラ、どうしたのだろうか。
近藤「トシが為五郎さんへの手紙を鉄に持たせたらしくてな!!」
『!それ、って、』
成程、彼がにやけるのも頷ける。トシが鉄君の影響を受けて為五郎さんに歩み寄ろうとしている…という事だ。
そしてそれと同時に…鉄君も家柄から逃げるなと言う意味を込めて手紙を持たせたのだろう。
(中々〜に不器用な副長さんじゃないか)
近藤「重ね重ねすまねェな、Aちゃん。どうせAちゃんがトシの背中押してくれたんだろ?」
『…………さァ?私は詮索しない主義なんで』
私はただ、
『………てめーの性分くれェ、てめーで守れって言ってやっただけです』
近藤「クッ、ハッハッハ!そうかそうか!!」
鉄君、ポストの場所分かってっかなァ。
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時