第三百九十訓 ページ12
悪いな、と思って近藤さんをチラリと見ると……
近藤「……、……プッ、ハッハッハッ!!そうかそうか!!瞳孔がシリアスかー!」
彼は、少し呆気にとられた後に豪快に笑った。
…………えっ、めっちゃ楽しそうで草生える。なんで??てっきり苦笑いされるやら気にすんな、って言われるやら気まずい対応されるかと…
『ええ、と……私ンな面白い事言いました?』
近藤「クッ、いや……Aちゃんに話して正解だと思ってな!!」
『え……ただの野次馬根性ですけど』
近藤「キレイな理由より、そっちの方がトシにとっちゃア楽だろうよ」
『!』
楽、か。まァ……トシのあの性格なら…そうかも、?同情なんかいらねーよって感じのこと言いそうだもんな。
近藤「下手な偽善よりはAちゃんみてーな好奇心の方が薬になる時だってある。特にトシには、な。
アイツにとって…バラガキにとって、下手な優しさはかえって毒だ。だから有難うなァ、Aちゃん」
『!』
……ホントに、この人には敵わない。
それと………
『………バスケのユニフォーム着てなかったら…もっと格好良かったですよ近藤さん』
近藤「…………え!?マジで!!?」
マジでー。てかほんとになんでバスケやってるんすか。ゴリラ作者がスラムダンク読んだ後に原稿描いたのかな。何にせよ和風な造りの道場でバスケは違和感すごくてウケる。
『けど……有難う御座いました、おかげで良い事知れましたよ』
近藤「おう!トシの事、宜しく頼むぞ!」
『ハイハイ、気が向いたらー』
背を向けながら道場を出て、近藤さんに手をヒラヒラと振った。
(…さてと、私は部屋へ帰ろうかな)
ギシ、ギシ、と軋む屯所の床を見つめながら考える。
_____“トシの事、宜しく頼むぞ!”
宜しく頼む、ねェ………私はンな大層な人間じゃ無いんだけど。
(ま、いっちょ一肌脱ぎますか〜)
バラガキさんとやらの為にね!
ー
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どどん - とっても面白くて何度も読み返してます!そして小説の更新お疲れ様です。失礼ながら私夢主の絡んだ百合大好きでして…お時間あったら信女ちゃんとの絡みが読みたいです!図々しくてすみません。 (2022年8月4日 4時) (レス) id: fc656b568c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 夢花さん» わかるぅぅぅ土方さん良いよねぇ……書いてて楽しい。 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - あっ…土方さん…すこ…推せるわ… (2021年5月9日 21時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - こちらこそリクエスト答えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ebf93dd213 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - おけです!ぱっつぁんですね、頑張ります!バラガキ篇も頑張りましたー!!これからも宜しくお願いします! (2021年3月22日 22時) (レス) id: ac88d92ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年3月3日 13時