【薄桜鬼】光るもの【6】

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「Aさん…！」

「千鶴ちゃん、どうした？」



新しい屯所。
といっても、ここには少ししかいられないだろう


あの戦いが終わってから、みんなはここに集まって、治療を受ける人は受けていた

確か千鶴ちゃんは、トシの面倒を見てたはず



「あの、土方さんが言うことを聞いてくれなくて…」

「まさか、寝てないとか」

「…はい」

「あの野郎、まさか仕事してるな？」

「…はい…すいません…私のせいです」

「千鶴ちゃんは悪くないよ、大丈夫」


このやろう。千鶴ちゃんに迷惑をかけるなんてどういうことだ。
あと、もっとトシは自分を大切にしなくちゃいけないと思う



「トシ、開けるけど」

「…あ？」


トシの自室の前に立って声をかけた


「まさか、起きたりしてないよね？」

「…」

「ま、さ、か、仕事したりしてないよね？」

「…」

「し、て、な、い、よ、ね？」

「…」



無言を貫くトシ。
きっとこの襖の先で、彼は気まずい顔をして、ため息をついているに違いない

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