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男「お前ェエエ！よくも裏切ったな！」
彼はその声に、体をビクッと揺らす。自分でも、何をやったのかが分かっていないようだった
藤堂「お、オレ…今…仲間を…？」
自分の手を見つめる平助くん
でも、そんなこと御構い無しに、御陵衛士の人たちが一瞬にして平助くんを囲んでしまう
_____グサッ
藤堂「くッ…ァ…」
私も、目の前で起きていることが理解できなった
「へ、…い…ッ…平助くん！！！」
叫びにも似た私の声は
冬の空によく響いた
__________
__________平助くん！！！！
「ッ…！？」
勢いよく向こうに振り返る
今…向こうの方で、千鶴ちゃんの…
男「よ、っよそ見してんじゃねぇよ！！」
不意にも、囲む男の一人に顔に傷を付けられてしまう。ツ…と血が頬を伝った
「……あぁ？」
_____ギィィン！ドサッ…
男「「ひぃいっ」」
私に傷をつけた男を片付けると、周りの奴らが後ずさる
チッ…どいつもこいつも
「女に群がって何が楽しい！！男のくせに弱ぇんだよクソどもが！！」
もう私に近づくな、お前らの相手してる暇じゃねぇんだ。と怒りを目に宿らせながらそう吠えると、男どもはまた後ずさる
その隙をついて、私はそこから駆け出した
声のした方へ
__________
走れ 走れ
平助が？いるのか？
千鶴ちゃんの声がしたのは気のせい？
千鶴ちゃんに、何かあったのか？
…平助…平助ッ……
もし会えたなら、何を最初に伝えよう
自分の鼻がツンとして、目元が熱くなったのを感じた。前が歪んで見えにくい
泣くな、とグッと堪えたその時だった
男「オラァァァァア！！」
横から斬りかかってくるその男が私には見えていなかった。
それほど、私は千鶴ちゃんの声の方へ気を取られていたのだろう
男の声で、現実に引き戻されたかのようにハッとする
だけど、その時にはもう遅くて
_____グシャ
自分の肩からその音が聞こえて、
次に左肩に激痛が走った
一瞬、息をすることを忘れた
左肩から血があふれた
「…あぁぁ！！」
男「…グッ……ァァ」
_____ザグッ…ドサッ…
「へいすけ…ぇっ…」
血がドクドクと溢れている
痛い。痛い。いたい。イタイ
なんなのかわからない涙が出てくる
力に任せて私は走る
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
