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「いってらっしゃい。気をつけてね」
「あぁ」
歳三に声をかける。後ろでは左之助、新八、平助がいて彼らに手を振った。
「平助ぇー!怪我しないんだよ!気をつけるんだよ!お姉ちゃん心配だよ!」
「ガキじゃねぇんだから大丈夫だっての!」
「私から見ればみんなガキだよ(」
「…A、今平助がババアって言ってた」
「左之さっ…!言ってねーよ!?」
「平助帰ってきたら殺す」
一は歳三の後ろにひょこっといて、そんな彼にはふふっと笑った。そして敬礼して私は言った
「副長を頼むぞ斎藤殿」
「…あ、あぁ」
元気だな、本当。とトシに呆れ顔で見られる。
「ふふ、元気で…しょっ!?」
「Aちゃーん」
「「総司!」」
頭と肩に急に重みがかかったのでごふってなった。その犯人はこれから何日一緒にいるであろうか、総司でした
「後ろから来ないでよ」
「ふふ、これから独り占めだもん」
「いやよく分からないけど」
私の頭の上で、総司が彼らを煽っているのだろう。幹部のみんなの顔が引きつってる。
どんな変顔してんの見たい
「変なことするんじゃねぇぞ」
「土方さんのものじゃないでしょ?」
「総司てめぇ」
「トシ顔怖い」
「嫌われますよ、土方さん」
「…」
帰りがいつになるかは分からないらしい。私は無事に彼らが帰ることをただ、祈ったのだった
__________
「あの、副長と団子屋で…」
「あぁ!」
時間があったので、呑気に歩いていると山野さんに会った。
歳三と出かけた時にこの姿であっていた、ということを思い出す
「あの時はすいませんでした、お邪魔を」
「いや!私と副長はそんな関係じゃないと言うか、彼があの時とっさに言っただけなんで!」
さすがに、ここで稽古をやっている女が副長と恋仲だとまずいだろう
「そうなんですか?」
「はい!だからお気になさらず!」
山野さんに、春彦の妹だということも伝えると「あぁ、どうりで見たことがあると思った」と納得された。
その後、少し話して、今度稽古を一緒にやろうと約束をした
ハッと気づくともう稽古の時間に差し迫っていて、謝りながら彼の元を離れた
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年7月12日 21時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます! (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです!最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを!本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です!読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください!楽しみにしてます! (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐タロさん» ありがとうございます!!頑張りますねっ!! (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2016年1月16日 11時