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私が起きて、みんな喜んでくれた
心の底から喜んでくれた
『死ぬかと思った？死なないよ。
これでも私、神様のお嬢様だから』
怪我も順調に治ってきている
でも、気がかりな事が一つある。それは、自分でも驚くほどに復活までの時間や怪我の回復が早い事
もっとかかるはずなのに。…まぁ良いか。
今私は自室で寝起きしていて、男の私は江戸に出張に行っているらしい
「失礼しますね」
「あ、良いよ」
外から千鶴ちゃんの声
千鶴ちゃんは最近私の看病をしてくれている。でも彼女はまだ全てを知らない
「いつもありがとうね」
「いえ、構いませんよ」
彼女からはなにも言わない。誰かが話してくれるまで、待っているようだった
でもきっと私以外の彼らは、私のことを君に話さないだろうね
そう、私が話さないと
「千鶴ちゃんだよね」
「え」
ちゃん付けされたことと名前を呼ばれたことに驚く千鶴ちゃん
衣類を畳んでいた手を止めてしまう
「大丈夫。元から知ってたから」
「えっと…？」
頭にはてなを浮かべている彼女を見てふふっと笑った。本当に気付かないんだな、って少し寂しくも感じた
「Aを知っているよね？」
「は、はい」
千鶴ちゃんは少し身体をビクつかせる
「…そっか」
千鶴ちゃんに開けてもらった襖の外を眺めた。雪が積もっている
千鶴ちゃん、ごめん
私は思っていたより、臆病者なのかもしれない
__________
彼女が目を覚まして、私はお世話を任されるようになった。
雪の降った翌日の朝、『大丈夫。元から知ってたから』と言われ、名前まで知られていたことに驚いた
さらには私が一番気になっている人の名前を、彼女は口に出したのだ
だけど彼女はそれ以上話さなかった。でも、とても悲しい目をしていたのは覚えている
あれから数日経った
「千鶴ちゃん、一つ、君に言っておかないといけないことがあるんだ。
私は臆病者だから、それを伝える前に一つ言わせてくれ。
これからも、仲良くしてね」
「え？」
これからも仲良くとは何なのだろう
「千鶴ちゃん」
「はい」
「信じられないかもしれないけど、私は_____」
この人はなにを言っているのだろう、と思った。その後につながれた名前。訳がわからない
「ど、どう言う…」
「少し、話させてくれる？」
彼女はそう言うと悲しそうに苦笑いを浮かべた。その顔は、いつかの大好きな人の顔と重なった
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
