私の気持ちを踏み躪らないで【nqrse 】

踏み躙る:27 ページ30

なるせside

暑いなぁ…

引きこもりには辛い…

そらるさん遅いし…

そ「なるせ〜」

やっときた

何してたんだろう一体…

な「遅い！」

そ「じゃ、中入ろうか」

あ…スルーなんですね

悲しい

な「涼しい…」

そ「汗ダラッダラじゃん」

な「誰かさんが遅れたせいです」

そ「ん〜誰だろ〜」

そらるさんだよ！

絶対わかってるでしょ！？

そ「あ、そうだ、後でまふも来るから」

な「了解」

そ「何頼む？」

な「あ〜かき氷で」

そ「タピオカじゃないんだ」

な「はい、暑すぎるんで」

そ「え？だってJKでしょ？」

あながち間違ってはないけど…

な「今はJKじゃないんです〜」

そ「確かにせおいなげ〜とか
いつも言ってるJKいないもんね」

あ、せおいなげ〜ってもしかして

俺のモノマネ？

似てない

でも似てないって言ったら

また背負い投げされるかな

そらるの兄貴怖いからまじで

な「そらるさんから急にマジの背負い投げされた時
ビビりましたけどね」

そ「いや…ねぇ…？」

はぐらかしてるし…

いや…ねぇ…？じゃないよ！

ま「来ましたよ〜」

そ「お〜まふ、遅いぞ〜」

あ、やっときたか…

そう思い顔を上げると…

『なるせ、久しぶり』

目を疑った

な「え…A？」

『ふふ…うん』

少し笑ってそう言った

そ「ドッキリ大成功だな」

ま「そうですね！良かった！」

『うん！』

な「Aっ…よ、よかっ…」

そ「あ〜あ、涙、涙」

うっ

な「ありがとう…そらるの母さん…」

そ「俺は男だ」

ま「そっ…そらるの母さんって！
ふふ、あはははは！」

ものすんごく笑ってる

まふくん

そんなに面白かった？

そ「おい、まふ！」

ま「ヒィ！じょ、冗談ですって！」

ハンカチで涙を拭いてると

『なるせ…いつも来てくれてたでしょ』

その言葉に耳を疑った

な「なんで…知ってるの？」

『2か月前から目は覚めてたんだ…
でも、それならってまふくんがドッキリを
提供？してくれて』

な「そう…なんだ…」

きっと今頃俺の顔は

涙でいっぱいになってるだろうな。

でも、本当良かった。

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