今日:10 hit、昨日:10 hit、合計:24,763 hit
小｜中｜大
消えたもの ページ20
鬼灯視点
いつも通りの朝、昨夜の書類を桔梗さんから
朝に受け取るのだが、大王が何故かソワソワしている
鬼灯「おはようございます。……？桔梗さんは、まだいらっしゃらないのですか？」
閻魔「アレェ？鬼灯君も知らない感じ？まだ寝てるのかなぁ？」
彼女には珍しく、寝坊のようだ
鬼灯「では、起こしてきます。」
どう起こしてやろうかと思い、彼女の部屋の扉をノックする
返事はない
「入りますよ。」一声かけて、彼女の部屋に足を踏み入れた
真面目な彼女の書類は既に完成していた
だがしかし、気になるのは本人がいないことだった
布団はきれいに整えられたままで、冷たい
つまり、ここにはいない
帰ったのかと思ったが、それはないだろう
辺りを見回せば、視界に彼女の刀である「鈴龍」と
小さく刻みこまれた紙の破片があった
しかも、その紙はインクで真っ黒に染まっている
黒く染まりきっていない部分から一文字だけ見えたのは、呪術で使われる文字
一瞬のうちに血の気が引いていく、そんな感覚が全身を駆け巡った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：巫女ネコ | 作成日時：2020年2月28日 22時
