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「ハリー！大変だよ！」
ハッフルパフ戦が近づき、休みはクィディッチの練習へと費やされていた。
練習でクタクタのハリーが、慌てた様子でに話しかけてきたネビルに着いて行った先は、グリフィンドールの談話室だった。
「A！」
そこには、Aが倒れており、周囲を生徒に取り囲まれている。ハーマイオニーが、Aの手を握って呼びかけていたが、返事はない。
目を覚ましそうにもないので、上級生が彼女を医務室へと運ぶことになった。
「どうしたの…？まさか、石に…」
「いや、石にはされていないよ。多分、気を失っているんだ」
呆然とするハリーの問いに、ディーンが冷静に答える。同級生たちは、運ばれていくAを心配そうに見送った。
Aを見送った後、「こっちも大変なんだ」とネビルが男子寮へとハリーを引っ張っていく。そこは、ハリーたちの部屋だった。
ハリーは目を見開いた。
元々、脱ぎ散らかしたパジャマや裏返った靴下が散乱し、あちこちに誰のものかも分からない羊皮紙が置かれ、決して綺麗と呼べる部屋ではなかった。しかし部屋は、以前とは比べものにならないほど散乱していたのだ。
荒らされたトランクや引き出し、倒された棚、中の羽毛が飛びひった枕…。
部屋を荒らした犯人が、何かを探していたことは明白だった。
「…リドルの日記が、無くなってる」
*
「ハーマイオニー！Aは？」
Aは医務室のベッドに寝かされ、彼女の手を握ったハーマイオニーが側の椅子に腰掛けていた。
談話室を出たときには何人かが付き添っていたが、どうやら、マダム・ポンフリーが返したようだ。
こうして3人がAを見舞うのは2度目である。
駆け込んできたハリーとロンに、マダム・ポンフリーは「お静かに」と周囲したが、石にされた生徒以外に患者はいなかったので、それ以上は何も言わなかった。彼女は、彼らが仲の良い友人だと知っていた。
「気を失っているだけですって。特に病状や呪いは見られないそうよ」
ハーマイオニーは心配そうにAの手を摩る。Aの手は冷たかった。
「男子寮を荒らした奴がやったのかな？」
「人為的にAを襲ったってこと？Aは恨まれるようなやつじゃないよ」
「きっと、部屋を荒らした犯人を見たのかもしれないわ…」
ハーマイオニーが「Aが目覚めるのを待ちましょう」と言うと、3人は医務室を後にした。
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あんず(プロフ) - 髪の毛つくほど近づいたんかと思ったら発狂もんでした。素晴らしい作品をありがとう神よ。髪飾り、ヘアオイルとかマルフォイがプレゼントしてくれたらうれしいですね…(白目) (2021年4月19日 22時) (
レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらび - 本当にハリーポッターの世界にいるような気分になれて、読んでいてドキドキが止まらないです…！！私はいつまでも待っているので、作者様のペースでお話を進めてください！楽しみにしています♪ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 1ed07fed42 (このIDを非表示/違反報告)
Kitty(プロフ) - 設定や主人公の価値観が好きです。面白いです！続きも楽しみです！ (2021年3月25日 20時) (レス) id: 9cd6021468 (このIDを非表示/違反報告)
ycamelliayhighf(プロフ) - すごく面白かったです！！続きを楽しみにしています！！ (2021年1月16日 18時) (レス) id: f576afea94 (このIDを非表示/違反報告)
ひなげし(プロフ) - 久しぶりに夢小説が読みたくなり占ツクに戻ってきて最初に読んだ作品でした。とても心理描写が繊細で読んでいてとても胸がときめきました。更新頑張ってください、応援しています。長文でのコメント失礼いたしました。 (2020年12月17日 23時) (レス) id: 99c881a30b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年11月21日 18時
