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「おい、立ち話なんてしてないで戻るぞ。…君もだ」
ドラコはクラッブとゴイルに呼びかけた後、Aにもついて来るように言う。
Aのことを何と呼ぶか少し考えた結果、「君」と呼んだものだから、Aは口元が緩みそうになるのを抑えた。
これは、他人の前で「A」と呼ぶ勇気はないけれど、「オルティス」とまるで他人のように呼ぶのは避けたい、というドラコの意地である。
しかし、数コンマ置いた後、Aは慌てたようにドラコに言い返した。
「ちょ、ちょっと待って。他寮生がの他寮の談話室に行っては駄目でしょう？入学の際に監督生から言われたはずだわ」
Aはてっきり、ここで話の続きを聞かせてもらえると思っていたのだ。
パッと聞いてパッと戻れば良い。そう思い、ここまでついてきたわけである。
「継承者サマなら、問題ないだろう？」
しかし、ドラコはAの心配など気にも留めず、にやりと笑って答えた。
Aはこの笑い方を知っている。彼は人を揶揄う時、こうしてにやりと笑うのだ。
実際、Aが箒は苦手だと伝えた時、ドラコはこんな風に口角を上げていた。
ドラコが本気ではなく、揶揄って継承者だと言っているのだと分かると、Aも同じようにして笑い、「まあね」と答えた。
一体何が起こっているんだ…？Aが継承者って…？
目の前の状況に驚きを隠せず、ハリーとロンは目を白黒させる。
そんな2人を置いて、Aとドラコは仲良さげに歩き出すものだから、さらに意味が分からなかった。
「でも緑に赤って目立たないかしら？」
「ホリデーの帰省でほとんど人はいないさ。そんなに気になるんだったら、僕のローブを被っていると良い」
「あら、優しいのね」
Aはドラコの着ていたローブを受け取ると、それを羽織り、フードを被る。彼女のトレードマークとも言える赤髪がすっぽりと隠れた。
ローブからは、昨年度、彼に抱きしめられた時と同じ香りがした。
「？おい、何をぼうっと突っ立っている。早く戻るぞ」
ハリーとロンは、その人は僕らの親友ハーマイオニーを侮辱した男ですよ、なんでそんなに仲が良さげなんですか？とAを眺める。
ドラコに声をかけられ、2人はあわてて後を追いかけた。
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あんず(プロフ) - 髪の毛つくほど近づいたんかと思ったら発狂もんでした。素晴らしい作品をありがとう神よ。髪飾り、ヘアオイルとかマルフォイがプレゼントしてくれたらうれしいですね…(白目) (2021年4月19日 22時) (
レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらび - 本当にハリーポッターの世界にいるような気分になれて、読んでいてドキドキが止まらないです…！！私はいつまでも待っているので、作者様のペースでお話を進めてください！楽しみにしています♪ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 1ed07fed42 (このIDを非表示/違反報告)
Kitty(プロフ) - 設定や主人公の価値観が好きです。面白いです！続きも楽しみです！ (2021年3月25日 20時) (レス) id: 9cd6021468 (このIDを非表示/違反報告)
ycamelliayhighf(プロフ) - すごく面白かったです！！続きを楽しみにしています！！ (2021年1月16日 18時) (レス) id: f576afea94 (このIDを非表示/違反報告)
ひなげし(プロフ) - 久しぶりに夢小説が読みたくなり占ツクに戻ってきて最初に読んだ作品でした。とても心理描写が繊細で読んでいてとても胸がときめきました。更新頑張ってください、応援しています。長文でのコメント失礼いたしました。 (2020年12月17日 23時) (レス) id: 99c881a30b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年11月21日 18時
