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パーセルマウス。
それは、パーセルタング──蛇語を話せる者を指す。非常に稀な能力であり、通常、遺伝によって得られる能力である────
「君はパーセルマウスなんだ。どうして僕たちに教えてくれなかったのかい？」
「僕が何だって？」
決闘クラブが開催されている大広間を抜け出し、ロンはハリーに尋ねた。しかし、ロンの言葉に、ハリーは顔をしかめる。
マグルの元で育った彼が知っているわけがなかった。パーセルマウスとはなにか、そして、パーセルマウスがいかに特殊で、いかに稀少かということを…。
決闘クラブの最中、ドラコの呪文によって生み出された蛇は、ジャスティン・フィンチ・フレッチリーというハッフルパフの生徒に襲いかかろうとした。
そこで、咄嗟にハリーは“去れ”と蛇に呼び掛けたらしい。
…自分がパーセルマウスだということも、パーセルマウスの存在すらも知らずに。
「貴方が蛇に何て言ったかなんて、誰にも分かりやしないわ。パーセルマウスじゃないんだもの。
皆、ジャスティンを襲うように言ったとか、きっとそんな風に思ってるわよ」
Aはちらりと大広間の方に目をやる。
中に残る生徒たちは、未だ状況が読み込めず、混乱していた。
「僕は違う言葉を話していたの？でも、どうしてそれが問題なんだ？」
「サラザール・スリザリンが蛇語を話せることで有名だったからよ」
「今度は、学校中が君をスリザリンの曾々々々孫だとかなんだとか言い始めるだろうな…」
同じく大広間を抜け出したハーマイオニーがハリーの問いに答え、ロンが続ける。
サラザール・スリザリン。
つい先日、ハーマイオニーが魔法史の教授ビンズに尋ねた際、話題に出たばかりの名前である。
伝説によると、彼こそが"秘密の部屋"を作った人物であり、彼の真の後継者のみがその部屋を開くことができるという。
…つまり、ハリーこそが継承者で、ミセス・ノリスやコリン・クリービーを石にした人物なのではないかと疑われる、ということだ。
「でも、でも僕は違う！」
「分かってる。…でも、それを証明するのは難しいわ」
Aはそう言って唇を噛んだ。
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あんず(プロフ) - 髪の毛つくほど近づいたんかと思ったら発狂もんでした。素晴らしい作品をありがとう神よ。髪飾り、ヘアオイルとかマルフォイがプレゼントしてくれたらうれしいですね…(白目) (2021年4月19日 22時) (
レス) id: 6e2fd367e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらび - 本当にハリーポッターの世界にいるような気分になれて、読んでいてドキドキが止まらないです…！！私はいつまでも待っているので、作者様のペースでお話を進めてください！楽しみにしています♪ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 1ed07fed42 (このIDを非表示/違反報告)
Kitty(プロフ) - 設定や主人公の価値観が好きです。面白いです！続きも楽しみです！ (2021年3月25日 20時) (レス) id: 9cd6021468 (このIDを非表示/違反報告)
ycamelliayhighf(プロフ) - すごく面白かったです！！続きを楽しみにしています！！ (2021年1月16日 18時) (レス) id: f576afea94 (このIDを非表示/違反報告)
ひなげし(プロフ) - 久しぶりに夢小説が読みたくなり占ツクに戻ってきて最初に読んだ作品でした。とても心理描写が繊細で読んでいてとても胸がときめきました。更新頑張ってください、応援しています。長文でのコメント失礼いたしました。 (2020年12月17日 23時) (レス) id: 99c881a30b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年11月21日 18時
