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「Aは何の科目を選択したの？」
ハリーはトーストを噛りながら尋ねる。
3年生からは選択授業が増え、時間割りもそれぞれ異なっていた。
「マグル学と魔法生物飼育学、あと古代ルーン文字よ」
「じゃあ僕らとは別行動だな。一緒に占い学を取ればよかったのに」
「うーん。私、あまり占い系は信じていないの。論理的じゃないんですもの」
「Aらしいよ」
実際、マグル学を選択したのにはちゃんと理由があった。Aは元々マグル学に興味があったのだ。決して、消去法ではない。
ハリーやハーマイオニーから話を聞くたび、魔法が使えない代わりに技術が発達しているのね、と彼女は感心していた。
電話や電気ストーブ、洗濯機に掃除機。
聞いたことのない物の名前が出る度、Aは「なぁに、それ？」と尋ねた。
何より、よく知りもしないマグルのことを、よく知らないままどうこう言うのは嫌だったのだ。
純血主義であるドラコを友人にもつAだからこその考えであったのかもしれない。
「ねえ、ハーマイオニー。君の時間割、メチャクチャじゃないか」
ロンはふとハーマイオニーの時間割を見て笑った。彼女の時間割はぎっしりと詰まっており、選択科目が全て選択されている。
「なんとかなるわ。マクゴナガル先生と一緒にちゃんと決めたんだから」
ハーマイオニーは、ロンが何を言っても「なんとかなる」と押し通した。しかし、ロンはしつこくハーマイオニーに言う。
見かねたAは「ロン、しつこい男はモテないわよ」とぴしゃりと言った。
すると、彼は大人しく口を紡ぐ。モテないわよ、なんてのは、年頃の男の子には効果的な脅しであった。
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雪だるま - おかえりなさい！ずっと待ってました！ (9月28日 1時) (
レス) @page49 id: 34bbee5856 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんた - とってもおもしろくて大好きです！いつか更新されることを待っています…！ (7月11日 18時) (レス) @page46 id: 0356e4ada2 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続きが楽しみです！気長に更新待ってます！ (6月20日 8時) (レス) @page44 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま(プロフ) - この作品大好きです〜！！とても読みやすいですし、話の流れがわかりやすいです！！更新楽しみに待ってます！ (2023年3月25日 8時) (レス) @page41 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - はわ…素敵な作品をありがとうございます😭💗 これからの更新楽しみにしています！！！ (2023年2月23日 22時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2021年4月20日 22時
