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シリウス・ブラックとジェームズ・ポッターが親友であり、ブラックの裏切りによってポッター夫妻が亡くなった。
これはとても衝撃的であったが、それよりも、Aが一番気になったのは、その後の話であった。
“ペティグリューは英雄として死んだ”
ファッジは、確かにそう言った。
ポッター夫妻、そしてブラックの友人であったピーター・ペティグリューは、ブラックが秘密の守り人であることを知っており、ポッター夫妻の死後、1人でブラックを追った。
そして…マグルたちと共に、木っ端微塵に吹っ飛ばされてしまった。血だらけのローブと、わずかの肉片を残して。
Aは、ハロウィーンの夜の出来事を思い出していた。
“人を探しているんだ”
“…ここには私以外誰もいないわ。誰を探しているの？”
“ピーター・ペティグリュー”
“…ごめんなさい、グリフィンドールにそんな名前の人はいないわ”
“いや、いる。生徒じゃない”
シリウス・ブラックは、亡き人を──自分で殺めた昔の友人を、探していたとでもいうのだろうか。
吸魂鬼に囲まれた孤島にある監獄アズカバンを脱獄し、警備が張り巡らされ吸魂鬼のいるホグワーツにわざわざ赴き、殺した相手を探すなど、意味の分からない話だ。
彼はホグワーツに、グリフィンドール寮にペティグリューがいるのだと、確信を持っていたように思えた。
では、ピーター・ペティグリューは、本当は生きていたのだろうか。ならば、どうやって…？
「…A？」
「…あ、なあに、ハーマイオニー」
「あなたが何かを考えこんでいるようだったから。雪で滑って転ぶわよ」
「さっきの話が衝撃的だったものだから、整理していただけよ。ありがとう」
ロン、ハーマイオニー、Aの3人は、ハニーデュークスでハリーと別れた後、誰も何もしゃべることなく、ホグワーツ城へと戻っていた。
この会話を最後に、3人には再び沈黙が流れた。
ただ、しんしんと静かに雪が降るばかりだった。
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雪だるま - おかえりなさい！ずっと待ってました！ (9月28日 1時) (
レス) @page49 id: 34bbee5856 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんた - とってもおもしろくて大好きです！いつか更新されることを待っています…！ (7月11日 18時) (レス) @page46 id: 0356e4ada2 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続きが楽しみです！気長に更新待ってます！ (6月20日 8時) (レス) @page44 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま(プロフ) - この作品大好きです〜！！とても読みやすいですし、話の流れがわかりやすいです！！更新楽しみに待ってます！ (2023年3月25日 8時) (レス) @page41 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - はわ…素敵な作品をありがとうございます😭💗 これからの更新楽しみにしています！！！ (2023年2月23日 22時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2021年4月20日 22時
