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競技場は、大雨で真っ白だった。
傘はことごとく吹き飛ばされ、観衆はびしょ濡れになりながら、雨の音に負けじと応援の声を張り上げている。
クィディッチのグリフィンドール対ハッフルパフ戦、視界は悪く、もはやどちらが勝っているのかすらも分からなかった。
「ハリー！！」
数々の叫び声、否、悲鳴と共に、誰かが叫ぶ。
皆が上を見ていた。それに釣られて上を向けば、赤いユニフォームに身を包んだ選手が、遥か高くから落下してくるのが見えた。
その向こうに、多くの吸魂鬼が見える。Aは初めて目にする吸魂鬼にぞっとした。
ハリーが地面に叩きつけられる寸前、彼の落下がゆっくりになり、そしてぱたりと地面に落ちた。
それをじっと見守っていれば、途端に、銀色の光が辺りを照らした。するとたちまち、吸魂鬼が競技場を去っていくではないか。
Aはその光源を見つめた。
…ダンブルドアだった。彼は杖を振ってハリーを担架に乗せると、それに付き添って城へと戻っていく。
その様子を横目に、「A！行こう！！」というロンの叫び声に頷き、Aは人混みを掻き分け、医務室へと向かった。
ロンとAが医務室に駆け込むと、クィディッチのチームメイトと、タイム中に彼らの元へ駆けつけていたハーマイオニーがいた。ハーマイオニーは目を真っ赤にしてひくひくと泣いている。
ハリーの顔は青白く、考えたくもないが、まるで死んでいるようだった。
「ハリーの容態は？」
「気を失ってるだけだ」
「良かった…」
その言葉に、ロンとAは胸を撫で下ろす。
Aがハーマイオニーの横に向かえば、彼女はまたワッと泣き出し、抱きついてきたので、Aは彼女の髪を解かすように、優しく頭を撫でた。
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雪だるま - おかえりなさい！ずっと待ってました！ (9月28日 1時) (
レス) @page49 id: 34bbee5856 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんた - とってもおもしろくて大好きです！いつか更新されることを待っています…！ (7月11日 18時) (レス) @page46 id: 0356e4ada2 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続きが楽しみです！気長に更新待ってます！ (6月20日 8時) (レス) @page44 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま(プロフ) - この作品大好きです〜！！とても読みやすいですし、話の流れがわかりやすいです！！更新楽しみに待ってます！ (2023年3月25日 8時) (レス) @page41 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - はわ…素敵な作品をありがとうございます😭💗 これからの更新楽しみにしています！！！ (2023年2月23日 22時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2021年4月20日 22時
