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木曜、魔法薬学の合同授業にドラコは遅れて現れた。右腕の包帯は未だ取れていない。
「あそこ、何か揉めてるみたいだけど？」
Aと同じテーブルで作業をしていたセオドールは、ハリー、ロン、ドラコのいるテーブルを指さす。「止めなくて良いの？」とでも言いたげだ。
「ほっとけば良いのよ。大抵の男の子って、すぐ喧嘩したがるもの…ああ、そうやって一括りにするのは良くないわね。ごめんなさい」
しかし、Aはそちらを見向きもしないで雛菊の根を刻み続ける。
嫌いなら絡みに行かなきゃいいのに、ドラコは嫌がらせをしたくてハリーたちに近づくものだから、ドラコって子供なのねと思っていた。
「君はお人好しなものだと思っていたけれど」
「それって貶されてる？」
「まさか。褒め言葉さ」
セオドールの言う通り、Aは確かにお人好しであった。
そもそも、お人好しでなければとっくにドラコとの縁は切っているはずである。
彼はハーマイオニーやロン、ネビルなど、Aの友人たちを貶すが、その度に、Aは「メッ！」と叱るのだ。お人好し以外の何者でもない。
Aは雛菊の根を刻み終えると、大鍋へと投げ込んだ。5匹の毛虫、煎じたニガヨモギを加え、グルグルと鍋を掻き回しながら再び口を開く。
「男の子同士の揉め事に口出ししないわよ。それに、授業中だもの。怪我するようなことがない限り干渉しないわ」
セオドールは感心した。
よく、女はすぐ感情的になる、なんてことが言われるが、彼女は自分が踏み込んで良いラインを知って接している。
良い友人関係というのは、感情・理性・意思の3つの精神を上手く併せ持つことで成り立つとセオドールは思っている。
Aは、感情的になってすぐ突っ込むこともなく、理性を尊重して冷たく接するのでもなく、意思を強調して自分の意見を押し付けることもない。相手の気持ちを汲み取り、相手の良い点悪い点を見分け、合理的な行いをする。
だから、彼女といて心地が良いと感じるのだ。しかも、それを誰に対しても平等に行うものだから、Aはハリーともドラコとも仲良くできる。
だからドラコが懐くのだなあと、セオドールは感心した。
「君、猛獣使いとか向いてるんじゃない？」
「何の話？」
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雪だるま - おかえりなさい！ずっと待ってました！ (9月28日 1時) (
レス) @page49 id: 34bbee5856 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんた - とってもおもしろくて大好きです！いつか更新されることを待っています…！ (7月11日 18時) (レス) @page46 id: 0356e4ada2 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続きが楽しみです！気長に更新待ってます！ (6月20日 8時) (レス) @page44 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま(プロフ) - この作品大好きです〜！！とても読みやすいですし、話の流れがわかりやすいです！！更新楽しみに待ってます！ (2023年3月25日 8時) (レス) @page41 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - はわ…素敵な作品をありがとうございます😭💗 これからの更新楽しみにしています！！！ (2023年2月23日 22時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2021年4月20日 22時
