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時は遡り、7月末。
少年───ドラコとA出会ったのはダイアゴン横丁だった。
出会いなんて単純。
ぶつかった拍子にバランスを崩し、転んでしまったAに、ドラコは手を差し出してくれた。
ただ、それだけ。
マルフォイ家の者は代々スリザリンで、純血主義であるということは、ドラコが自慢げに話していた。
誇りに思っていることをねじ曲げるつもりもないけど、Aが彼と上手くやっていきたいのは確かだった。
「寮が違うからさようなら、っていうのはちょっとお堅くないかしら？私だったら仲良くしたいなぁって思うけれど」
「貴方はどう思う？」と尋ね、ドラコが口を開こうとした瞬間、教室に魔法薬の教授が入ってきたことで、地下には静寂が訪れる。
セブルス・スネイプ。
スリザリン贔屓が激しいらしく、グリフィンドールの上級生は「スネイプには気を付けろ」と口を揃えて言っていたのをAは思い出した。
早速、前方に座るグリフィンドール生───ハリー・ポッターが目をつけられていた。
まだ習ってもいない事を聞かれ、答えさせられている。…といっても、「わかりません」の一点張りだが。
ハーマイオニーが高く高く手を挙げ、答えようとするも、スネイプはそれを無視してハリーに難しい問いを投げ掛け続ける。
くくく、とAの隣でドラコが嘲笑った。
「教えてやろう、ポッター。アスフォデルとニガヨモギを合わせると、眠り薬となる。あまりに強力なため、"生ける屍の水薬"と言われている」
Aはスネイプの言葉を羊皮紙に書き留める
取り敢えずメモをとれ。それは、彼女が10年弱生きてきた中での教訓の一つであった。
「どうだ、諸君。何故今我輩の言ったことを…Ms.オルティスのようにノートに書きとらんのだ」
スネイプ教授は、「Mr.ポッターの無礼な態度」といういちゃもんでグリフィンドールから1点減点した後、小さく、「Ms.オルティスだけがノートを取っていた」という理由でグリフィンドールに2点加点した。
…ほらね、言ったでしょう？
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エマ - ただただ大好きです！ドラコ推しだからほんとに好きなんですけど、変にくっつけようとせずにいい距離感からじわじわ来る感じが大好きです。 (2022年3月22日 17時) (
レス) @page46 id: 6cc22acf6a (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - フルカワさん» こんにちは、コメントありがとうございます。夢主の目は黒になります。緑は変更し忘れです、申し訳ございません。これからも本作をお楽しみいただけますと幸いです。 (2021年6月12日 16時) (レス) id: 0f597031c7 (このIDを非表示/違反報告)
フルカワ - めちゃくちゃ好きです！！！質問なんですけど、夢主ちゃんの瞳の色って黒なんですか？緑なんですか？緑とも書いてある場面があったので！！！！ (2021年6月12日 14時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年5月22日 20時
