1-05 ページ6
Aの予想通り、ハーマイオニーの心配は無用だった。
変身術の授業では、初回にも関わらず見事にマッチ棒を針に変え、早速点をもらっていたぐらいだ。
「ええと、次の授業は？」
「魔法薬よ。スリザリンと合同みたいね」
教室となる地下へ行けば、既に席はほぼ埋まっており、Aとハーマイオニーはバラバラに座ることになった。
「隣、良いかしら？」
ブロンドの髪をオールバックにし、黒に緑のローブを身に纏った少年に、Aは声をかける。
そんなAのローブの色を見ると、少年は顔をしかめた。
まるで、「何故グリフィンドール生の隣に座らなければならないのか」とでも言うように。
「…お生憎、もうここしか空いてないのよ。貴方は他寮生を良く思っていないのかもしれないけれど、我慢してちょうだい」
Aが机に教科書を置けば、少年は、嫌々ながらも席を詰めた。
「ありがとう」とお礼を言えば、ふん、とそっぽを向かれる。
Aは、少年に失礼だとは分かりつつも、ご近所さんが飼っていた猫を思い出した。少し似ている。
「…君とは、分かりあえると思ったんだがな」
「寮が違えば分かりあえないもの？随分悲しい世界ね」
Aに顔を向けることもなく、机に頬杖をついて言葉を口にする少年。Aは、彼に覚えがあった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エマ - ただただ大好きです！ドラコ推しだからほんとに好きなんですけど、変にくっつけようとせずにいい距離感からじわじわ来る感じが大好きです。 (2022年3月22日 17時) (
レス) @page46 id: 6cc22acf6a (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - フルカワさん» こんにちは、コメントありがとうございます。夢主の目は黒になります。緑は変更し忘れです、申し訳ございません。これからも本作をお楽しみいただけますと幸いです。 (2021年6月12日 16時) (レス) id: 0f597031c7 (このIDを非表示/違反報告)
フルカワ - めちゃくちゃ好きです！！！質問なんですけど、夢主ちゃんの瞳の色って黒なんですか？緑なんですか？緑とも書いてある場面があったので！！！！ (2021年6月12日 14時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：深海
| 作成日時：2020年5月22日 20時
