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最下位かと思われた寮杯は、まさかのグリフィンドールの逆転優勝。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの功績、そして、ネビルの勇気により、ダンブルドアによって加点された結果、スリザリンに10点差で勝利したのだ。
スリザリンのテーブルからは落胆の声が、そしてグリフィンドールのテーブルからは歓声が上がった。
ホグワーツでの1年が、幕を閉じる。
「おい、A」
皆がホグワーツ特急に乗り込む中、小さく名前を呼ぶ声が聞こえ、Aは声の聞こえた方に振り向いた。彼女の赤い髪がふわりと広がる。
Aが声の主を探せば、柱の裏でこっそりと手を招くドラコがいた。
「ドラコ」
誰もいない場所に移ると、Aが名前を言い終わる前に、ドラコは彼女を抱き締めた。
誰かに抱き締められるのは、家族とハーマイオニーぐらいで、中に浮いた腕をどうしたら良いのか分からず、Aは固まってしまった。
「心配、した」
「…！」
か細く、ドラコはそう呟いた。
いつもふんぞり返って歩いている彼である。Aがこんな彼を見るのは初めてだった。
「心配させてごめんなさい」
「本当に、心配したんだぞ。今回だけじゃない。初めての魔法薬学の授業の時も、トロールの時だって」
「…少し、無鉄砲だったかもしれない」
まさか、彼がここまで心配してくれているとは、思いもしなかったAは、素直に謝った。
あくまで、Aはグリフィンドール、彼はスリザリンと、所属としては敵対関係にある。特にハリーとロンなんて、1日に1回は悪口を言っている。
そんなドラコが、自分をここまで思ってくれるなんて、と思うと、Aは少しにやけてしまった。
「心配してくれてありがとう、ドラコ」
中に浮いた腕をしっかりと彼の体に回してそう言うと、Aの気のせいだろうか、彼は耳を赤くした。
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エマ - ただただ大好きです！ドラコ推しだからほんとに好きなんですけど、変にくっつけようとせずにいい距離感からじわじわ来る感じが大好きです。 (2022年3月22日 17時) (
レス) @page46 id: 6cc22acf6a (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - フルカワさん» こんにちは、コメントありがとうございます。夢主の目は黒になります。緑は変更し忘れです、申し訳ございません。これからも本作をお楽しみいただけますと幸いです。 (2021年6月12日 16時) (レス) id: 0f597031c7 (このIDを非表示/違反報告)
フルカワ - めちゃくちゃ好きです！！！質問なんですけど、夢主ちゃんの瞳の色って黒なんですか？緑なんですか？緑とも書いてある場面があったので！！！！ (2021年6月12日 14時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年5月22日 20時
