やんちゃ☆パラダイス

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至って普通の更地に見えるんですが？


着々と準備をしてバンドを付けてくれる川西拓実くんのつむじをガン見しながら、

色々危険性を考えたけど


…二人三脚でどやって危険にするのか…


ムムっと考えていると

頭をわしゃわしゃされて、ニコニコ覗き見される。


…屈むほど身長差あったのか…







『ちょ、

めちゃめちゃ頭グチャグチャになったんだけども…』


川西｢何してるん？｣


『え？二人三脚でどんな危険性があるのか…』


川西｢あんなん真に受けんなよ笑笑

てか、もうすぐ始まんのにめっちゃ余裕やな笑笑｣


『あっ！ちょ、忘れてたのに！』


川西｢いや、忘れたあかんやろ笑笑｣


『また緊張してきちゃったじゃん…

もー…』








とか言いながら何度目か分からない人の字を

繰り返し書く。


軽く100回は言ってるだろーよ。

この日1番この字を書いてるのは私だと思う。






川西｢え、

じゃあ違うところに意識させたらいい？｣


『出来ることならそーして欲しいんだけど…

なんも頭に入んない…

めっちゃ緊張してきた…』


川西｢んなら、俺のせいやんな？｣


『そうだよー…

もー！めっちゃドキドキするはー！』


川西｢好きやでー｣


『え、緊張してる私が？

こんな時にウケ狙いやめて笑う余裕ないって

緊張しすぎて早口なる話す事なんかない？』


川西｢いやいや、普通にAのことが。｣


『ありがとー』


川西｢…いや、今の告白やねんけど？笑笑｣







若干笑いながら顔を見合わせて言ってくる。


ちょっと待って、

その笑い方あたつもとなんか違うよ…。






……









『え、なんの？』


川西｢え、愛の？｣








愛しげに見つめてくる拓実に、


これから本番の緊張が吹き飛んで、



変な汗が吹き出してきた。





え、オーバーヒートなんですけども…。




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