122-個性の価値なんて ページ23
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なんだか、心操くんは焦ってるように見えた。
「恵まれた人間にはわかんないだろ。誂え向きの個性に生まれて、望む場所へ行ける奴らにはよ！！」
出久は無言で掴みかかる。心操くんは体勢を崩しながらも出久の頬に拳を決めた。
「なんか言えよ！」
そのまま押された心操くんの体はラインまで下がった。
そこからはあっという間で。
出久を出そうとした心操くんの腕を掴み、背負い投げの勢いで地面に叩きつけた出久。
惜しくも心操くんの踵がライン外に出ていて。
「心操くん場外！！緑谷くん、２回戦進出！！」
「２回戦進出！！緑谷出久ーー！！」
割れる様な拍手が沸き起こった。
私も、負けじと手を叩く。
「緒戦にしちゃ地味な戦いだったが！！とりあえず両者の健闘を称えてクラップユアハンズ！！」
…なぁにが地味だよ。
めちゃめちゃ光った試合だったじゃんか。
「２人とも！カッコよかったよおー！！」
手を口元に添えて叫べば、他にも声が飛び交う。
「正直ビビったよ！」
「俺ら普通科の星だな！」
「障害物競走１位の奴と良い勝負してんじゃねーよ！！」
例えば普通科の子たち。
あるいは＿＿＿
「この個性対
「雄英もバカだなーーあれ普通科か」
「まァ受験人数ハンパないから仕方ない部分はあるけどな」
「戦闘経験の差はなー…どうしても出ちまうもんなあ…もったいねえ」
＿＿＿大勢のヒーロー。
「…………結果によっちゃヒーロー科編入も検討してもらえる。今回は駄目だったとしても…絶対諦めない。
ヒーロー科入って資格取得して…絶対おまえらより立派にヒーローやってやる」
心操くんはそう言い残して、戻って行った。
……これはまた、凄い子を見つけちゃったみたいだ。
「心操くん…ね。今度会いに行って……「……」……ちょ、勝己ってばそんな睨まないでよ」
うるさかったですね、悪うございました。
眉間のしわをつっつこうとすればノールックで避けられた。……悔しいッ！
そのまま両手を費やしてどうにかつつこうとてんやわんやしていれば、次なるアナウンスが入った。
「お待たせしました！！」
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すずな - 響さん» コメントありがとうございます🥰夢主ちゃんめっちゃ可愛いですよね〜！！ (8月10日 11時) (
レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃくちゃ面白くて一気に読んじゃいました！！！チート夢主ちゃんかっこかわいくてすきです笑 次の更新気長にまってます✨ (8月9日 19時) (レス) @page36 id: 78bf574804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年7月13日 1時
