第286話 NOside ページ36
「チェンジお願いします！！
もっと愛想がいい
これでもかと言うくらいに叫ぶ
近くにいるであろう遊女へ
助けを求めるため入ってきた方へ顔を向けて
銀時はそう叫んだ
月詠「…。
…おいこれはどういう事じゃ
なんでぬしがこんな所におる！」
銀時「そりゃこっちのセリフだ
なんでお前が…
聞いてねぇぞ！！
こんな無愛想な女に酌して貰っても
何にもうまかねーっつーの！！
俺はどちらかと言うとだなァっ！？」
なんでも月詠が言うには
日輪に大層な乗客が来ると言う
大事な仕事だと、お酌だけでもいいから、と
言われて今に至るらしい
月詠「これも
立派な仕事の1つだと」
何かを悟った銀時は
自分の手で顔を覆った
銀時「あ、アイツら…
…ハメやがったな
俺にサーピスするどころか
結局月詠のリフレッシュに駆り出された
だけって訳かよ」
ギロッと襖の方を睨みつける
そこから覗いていたのは
日輪、新八、神楽、晴太、清美、鬼翔
の、6人だった
楓乃音はなんだか不機嫌な様子で帰っていった
新八「銀さん勘づいちゃったみたいですよ」
清美「あはははは…汗
ごめんなさい銀さん」
日輪「月詠は休めって言って
休む
仕事って名目でハメを外させるしかないのよ
どうかその
銀さんならきっとできるから」
そんな彼らの会話が聞こえているのか居ないのか
銀時はただ黙ったまま立っていた
月詠「…。
…よく分からんが
日輪が言いたかったのは
吉原を何度も救ってくれたぬしを
もてなすのも
立派な仕事のひとつと
言う事なのだろう
吉原の女たちを代表して
わっちかぬしに礼をしろと」
銀時「…いや、多分
そういう堅いのじゃないと思う」
月詠「まぁいい
ぬしにはどの道
礼をせねばならんかったのじゃ」
寝床を作ると
月詠は布団の上に座り
手を口元に持ってくる…
月詠「これで…
気が済むんじゃろう」
…。
銀時「俺は悪代官かァァァァァァァ！？
どんな礼の仕方しようとしてんだ！！
日輪がお前にそんなことさせる訳ねーだろ！！」
月詠「でも
しゃくだけでもしてこいと…」
銀時「しゃくってそっちの
しゃくじゃねーよ！！
お前はおぼっぽく見えて
意外に詳しいのな！！
流石は吉原の女な！！」
月詠「では何をすれば良いのじゃ
座敷になど上がったことは無いから
何もわからん」
無言で月詠のお猪口を持たせると
銀時は“とりあえず飲め”と言って
“鬼殺”という酒を注いだ
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智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月14日 2時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2020年2月14日 2時
