第283話 NOside ページ33
あの後結局
日輪を説得できず
月詠が居るであろう
部屋の前へと来ていた
遡ること5分前だ
『何めんどくさいこと
提案してんのお前
嫌だよ
俺これからパチンコ行くんだら』
『いい案ね
お願いあの
働き詰めでロクに地上に出たこともないの
スカッとする所に案内してあげて』
『ねぇ、日輪さん
人の話聞いてる？
あんたさァ
さり気に人使い荒いよね
結構グイグイ頼み事してくるよね』
『銀のことが
1番頼みやすいんだろ
なんせ？万事屋だしなァ？』
なんて事があり
いま楓乃音、銀時、神楽、新八、清美、鬼翔
の順で立っていた
トントンと新八が襖を叩く
楓乃音「月詠
遊びに行かねーか？｣
銀時「おい起きろコラ
パチンコ行くぞ
おめ、結構溜め込んでんだろ
全部パーと使ってやっからよ」
楓乃音「…んな余裕あんなら
給料と家賃の金払え金」
清美「返事…こないですね…
居ないのかな…」
銀時「もういいだろ
ほっとけ」
そして銀時は
クイックイッとパチンコをするような動作で
手を動かす
銀時「俺ァもう行くぜ
今日はなんか出そうな気がすんだよね」
そんな時
ムニっと何やら柔らかい感触が
手に伝わる
楓乃音「良かったじゃねぇか銀
初っ端から当たりが出たぞ」
次の瞬間響き渡る
ゴガッドガァァという凄まじい音
それと一緒にもう既に今となっては
聞きなれた声が響いた
「何晒しとんじゃぁぁぁ！！！」
清美「…あれ、当たりなの…？」
…
《茶屋 ひのや》
そこの2階
月詠の部屋に彼らはいた
「…そうか
わっちがあの一件で沈んでいるものと…」
どう言った経緯で
月詠の部屋まで来たのか
日輪から頼まれたことを
月詠に報告すると
そう口を開いた
月詠「色々気を使わせてしまったようじゃな
すまぬ、余計な心配ばかりかけて
だがこの通りわっちは元気じゃ
心配は要らんぞ」
楓乃音「空元気にも見えるが…」
月詠「安心せぃ楓乃音
これでも無茶はできるだけせぬよう
気をつけておるんじゃ」
銀時「いやホント
有り余ってるみたいだね元気
ほんと何よりだわー
それが何よりだわー」
ボロボロな顔をした銀時が
顔を引き攣らせながらもそういった
新八「あのぉ…」
恐る恐る口を開いた新八
思っていた疑問を彼女に問いかけた
新八「部屋から出てこないくらい
落ち込んでるって聞いたんですけど」
月詠「…うむ
少々傷を負って居たのでな
これで働くといえば日輪がうるさい｣
ガゴっつって
畳を持ち上げるとそこは空洞になっていた
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智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月14日 2時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2020年2月14日 2時
