第252話 NOside ページ2
23時をさす時計
そう、もう既にそんな時間が経っていたのだ
銀時たちの帰りを待つ晴太達はと言うと…
「…。
…遅いなぁ…銀さんと楓乃音さんと月詠姉
もう帰ってきてもいい頃なのに」
座布団の上に座りそんなことをふと呟く晴太
「あぁ…いくらなんでも遅すぎる」
壁に寄りかかりながら
手を組んで立っている鬼翔
「楓乃音…なにか変なことに
巻き込まれてなきゃいいけど…」
心配そうな声で
楓乃音の名前を呼ぶ姉、清美
「大丈夫アル
銀ちゃんも一緒ネ」
食事を食べながら
モグモグとさせながら言い放つ神楽
「銀さんが一緒だから
心配なこともあるけどね」
半分呆れたように言う新八
新八「それより今日は
すいませんでした日輪さん
色々調べたんですけど
大したことも分からずに…」
日輪…吉原の太陽とも呼ばれた人だ
今では晴太の母親という職務をこなしている
日輪「いいのよ
こっちこそ無理言ってごめんなさい」
清美「あの…日輪さん
本当は…麻薬云々よりなにか気になることでも
あるんじゃないですか？」
図星をつかれたように
日輪は口を噤んで黙り込んだ
そして意を決して話し始めた
月詠「…確かに私は
麻薬云々なんかのことより
私はあの
あの
ピンとくる人物は数少ない
その数のうち1人がきっと月詠だ
勘づいた神楽は口を開いた
神楽「
日輪「ふふっ
そう、
あの
アナタ達だけね」
神楽「冴えないアルか？」
日輪「ううん素敵よ
私もこれから
ふふっ」
なんだかとても楽しそうに日輪は話していた
そしてふと日輪は何かを思い出すように話し出した
日輪「あの
なんでも自分一人で背負い込んでしまう
タチだから
いつも心配してるのよ」
清美「…なんでも自分一人で…」
鬼翔「…」
自分と重ねているのか
楓乃音と重ねているのか
どちらにせよあてはまる事だ
清美は自分の胸元に手を置くと
ギュッと握った
その様子を鬼翔は黙って見ていた
日輪「女だてらに
ずっと私と吉原を護り続けてくれた
でもあの
自分は何があっても
何にも依り掛かろうしないの
人を護る事ばかりで
自分は誰にも護られようとしない
今回の件にしても
そう、一人で問題を抱え込んで考えこんで
自分の身を省みないで無茶ばっかりしようとして…」
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智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月14日 2時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2020年2月14日 2時
