第250話 NOside ページ50
「蜘蛛の子が
ワラワラワラワラ
埒があかねぇ
だから蜘蛛は嫌いなんだよ！」
「誰だ
自信ねぇとか言いつつ連れてきたの
…こうなる気はしてたがな」
銀時は木刀で月詠はクナイで
楓乃音は倒した相手から
かっぱらった刃物で対抗していた
そんな時
月詠が銀時と楓乃音の名を呼ぶ
月詠「わっちが時間を稼ぐ！！
その間にぬしらは吉原に戻って
日輪と百華にこの事を！！」
倒しても倒しても
次から次へと湧いて出る通称蜘蛛の子
3人を囲むように自然的に円が出来る
その中心に3人はいた
銀時「冗談よせよ
こんなムセー野郎だらけの所に
女ひとり置いて逃げられるか
そいつァ俺の役目だ」
楓乃音「常にそういうスイッチ
入れといてくんねぇかなぁ…」
銀時「そういう、ってなんだ
そういうって何、ねぇ」
月詠「この件に
ぬしらを巻き込んだのはわっちじゃ
早くゆけ
わっちも必ず後からゆく」
楓乃音「こんだけの人数相手に
切り抜けられると思ってんのか
確実に半分以上は残ってんぞ
いや、半分もいってねぇな」
銀時「わりぃな
別れ際に女が吐く戯言は
真に受けねぇことにしてるんだ」
楓乃音「だそうだ月詠
諦めろ」
月詠「わっちを女扱いするのはやめろ
そんなものは、このキズと共に捨てたと
何度も言っている」
銀時「ケッぱふぱふ位で
ギャーギャー喚いてた奴が
抜かしやがるじゃねぇか」
銀時と月詠は背中合わせに立っている
彼のその発言で黙り込んだ月詠
月詠「…お願いだから…
行ってくれ」
そう言い放つ月詠の
その背中はいつもよりも少し小さく感じた
楓乃音「…傷つけられるのが怖いからか…？
失うのが怖いからか？
…それとも
銀の気持ちに甘えたくなるからか？」
月詠「…。
お前らとは対等な立場で居たいんじゃ
お前らといると…決心が鈍る」
その時月詠の頭によぎる言葉
女を捨てよ月詠
月詠「…これ以上
わっちの心をかき乱すな」
楓乃音「…お前、もしかしてよ…」
楓乃音の言葉を遮るようにして
“うおおおお”っと月詠に
武器を振り下ろそうとする男を
銀時は察して
銀時「よそ見してんじゃねぇぇぇ！！」
武器を振り下ろそうとした
男のを木刀で吹っ飛ばした
その直後だった
微かな殺気を背後に感じた
「よそ見は…
お前さんの方さ」
気がついた時にはもう遅く
木刀を持ってる右手にひとつ
左肩左腕右足に1つずつ合計4箇所にクナイが
突き刺さっていた
それはもう一瞬の出来事だった
「「ぎ…っ…
銀時ぃぃ！！！！」」
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智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月2日 22時) (
レス) id: 236b4e0967 (このIDを非表示/違反報告)
智琉深(プロフ) - 龍央の書く小説大好き！ (2020年1月18日 1時) (レス) id: f127ee41ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：龍央 | 作成日時：2020年1月17日 3時
