第249話 NOside ページ49
銀時、楓乃音、月詠の3人は
麻薬班に紛れトラックで移動してきた倉庫
そこには蜘蛛の入れ墨をしてる人達が
粉の入った米袋のようなものを担いでは運んでいく
話によると
最近じゃ地上で商売してる者達は
商売やりづらいそうで
ヤクを捌こうにもそのヤクが
地上までは流れてこない、と
なぜか
それは全部吉原の方に流れているからで
いまや、ヤクの活躍の場は
地上から地下にうつってしまったというのだ
彼らのような下場のチンピラは
その土地土地を縄張りにする組織の許しが無ければ
勝手に商売は出来ない
その上の方針が変わったと言うのだ
昔やここも複数の組織が
入り乱れて日々縄張り争い繰り広げてたが
今では何処も彼処も
頭が殺され商売をしているのだ
たった一人の男の下で
「うわぁ…キモっ」
「蜘蛛の入れ墨が
紅蜘蛛党以外にもこんなに…」
「どうやらあちらこちらから
盗賊団やら攘夷浪士やらが
集まってるみたいだな」
楓乃音、月詠、銀時の3人は
物陰の隙間から彼らを観察していた
銀時「俺達の就職先は
ここじゃ末端中の末端の下請け会社に
過ぎなかったらしいぜ」
月詠「そりゃそうじゃ
かまぼこ強盗なんぞにうつつを抜かす輩が
何に使える」
楓乃音「だがまぁ…
糸は掴んだようだぜ」
スチャと望遠鏡を取り出した月詠
月詠「大蜘蛛の巣に繋がる
たった1本の糸が」
そこから覗いた先にいたのは…
一人の男だった
その男は組織の幹部たちですら
その実態をつかみきれていない
面も名前も聞く人によってマチマチ
だが確かなのは
たった1人でいくつもの組織を壊滅せしめたその強さ
変幻自在の怪しげな術そして化け物じみた強さ
あの男はその力でこの世界に瞬く間に巣を張った
その男の巣は広くそして深い
うっかり巣に足を踏み入れ1本でも糸を踏もうものなら
瞬く間に身を絡み取られ
一片の肉片も残さず喰らい尽くされる
そんな噂が経つほどの大男だ
一筋縄じゃ行かないことはわかっていた
…ところが…
男は確かにこちらを向いてクナイを回していた
その直後
月詠の持つ望遠鏡に1本のクナイが突き刺さったのだ
楓乃音「平気か！？」
月詠「あぁ…だがまずい…
勘づかれた…！！」
銀時「オイオイ嘘だろ！？
この人だかりの中
しかもあんなとこから！」
やはり只者じゃなかったあの男
あの鋭敏な索敵能力そして獲物のクナイ
忍の者…！？
…いや他の技は忍というより…
銀時「ぐっ…！」
楓乃音「やべえ…
完全に囲まれたぞ銀！！」
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智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月2日 22時) (
レス) id: 236b4e0967 (このIDを非表示/違反報告)
智琉深(プロフ) - 龍央の書く小説大好き！ (2020年1月18日 1時) (レス) id: f127ee41ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：龍央 | 作成日時：2020年1月17日 3時
