第242話 NOside ページ42
万事屋の彼らは
現在吉原へと足を運んでいた
「よぉ、久しぶりじゃな」
いつぶりか
相当問われると答えなんて簡単には出ない
吉原に太陽を登らせてからしばらくは
顔を出していなかったのだ
それもそうだろう
清美、沖田誘拐事件
トッシー成仏の件
そしてついこの間
愛美と鬼翔の正体がバラされた件
銀時「その他もろもろの事件」
楓乃音「デタラメは殴るぞ」
鬼翔「銀時は昔から
あることないことデタラメ言うやつだからな」
銀時「変なこと
吹き込まないでくれるかな鬼翔くん！？」
清美「ねぇねぇ、鬼翔
今度、昔銀さんがどんな人だったか聞きたいなぁ」
銀時「ちょっ、清美さん！？」
鬼翔「あぁ、構わねぇぜ」
銀時「ちょっと鬼翔くん！？！？」
( ˙-˙ )
まぁこんだけバタバタとしていれば
取り戻した太陽の下で元気に生活するように
なってきた吉原に顔を出す暇すらなかったのだ
そんな時“よぉ”と言ってやってきた彼女は
1度は共闘した仲であろう月詠だ
その場には吉原の太陽とも呼ばれた日輪
そして日輪の息子晴太がいた
銀時「…なんだ
相変わらず代わり映えのしねぇ
殺風景な奴だな」
月詠「相変わらず
代わり映えしない焼け野原みたいな奴じゃな」
銀時「オイ
どういう意味だそれ
まさか俺の頭のこと言ってんじゃねぇだろうな」
楓乃音「誰もお前の頭だとは
言ってねぇだろ馬鹿か」
この間の件で
清美の声が戻ったのだ
原因がなんなのか
同じ目にあっていた沖田の声帯に
問題は起きていなかった
なら原因は1つしかない
あの時の“副作用”だと
分かっていたが…必死に話す清美
そして楽しそうにする清美
今のままでもいいのではないか
そんな思考が楓乃音の頭を占領していく
ところが時々
苦痛の色に染る清美の顔を見ては
方法が無いか探していた
何とかして妹として
清美の声を取り戻してあげたかった
だけどその声を戻したのは
他の誰でもない彼氏の鬼翔だった
どんな形であれ清美は
声を取り戻すことが出来た
それから少しづつだが楓乃音は
感情や表情を表に出すようになったのだ
今も“馬鹿か”
と言いつつも楓乃音は微かに笑っていた
新八「ちょっと久しぶりに会ったんだから
ケンカ辞めてくださいよ」
晴太「じゃぁみんな揃ったところで楽しく…」
“楽しく…”
何をしたかったのか
その言葉を遮ったのは日輪だった
日輪「ちょっと晴太
席を外して貰えないかい」
晴太「ちょっと待って
オイラまだまともにアップにもなってないよ！
これで退場！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月2日 22時) (
レス) id: 236b4e0967 (このIDを非表示/違反報告)
智琉深(プロフ) - 龍央の書く小説大好き！ (2020年1月18日 1時) (レス) id: f127ee41ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：龍央 | 作成日時：2020年1月17日 3時
