Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅴ】 (ページ39)

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第239話　NOside ページ39

あの後結局お頭の男は検挙され
たくさんの武器も処分された

そして真選組では
色んな話が飛び交っていた

近藤「…にしてもまさかお前たちが
あの深紅(真紅)姉弟だったとはなぁ」

ダッハハハハハハハハハ
と意外だと言わんばかりに笑い始めた

愛美「笑いすぎです局長…汗」

土方「なんで隠してた
俺１回聞いたと思うんだがな」

鬼翔「あんな状況じゃ言えねぇだろ
それにあんな噂が立てられてんだ
言ったら言ったで即切腹だ、打首だ
ってなってたろ」

土方「違いねぇ」

鼻で軽く笑ったそう言った土方
マヨネーズ型のライターでタバコに火をつける

「…大丈夫なのか？」

気だるそうな割に
心配そうな声を上げたのは銀時だった
そう、この場には万事屋のメンツもいるのだ

銀時の言う
“大丈夫なのか”って言うのは
きっと…

愛美「確かに…
真選組の上に立つ上の人に
俺たちの事を隠してるとバレたら
どうするんですか」

そう、バレたのが真選組の前
だったから良かったものの
ただ、検挙された男は
真選組よりも上の上層部に居るのだ
余計なことは言わなければ良いと思うが
それを鵜呑みにするほど彼らも馬鹿じゃない
けれども彼の前で認めているのだ
自分たちが攘夷戦争に参加した攘夷浪士
…深紅(真紅)姉弟なのだと

鬼翔「…タダじゃ済まねぇだろ近藤…」

知っててその上
隠していたとなれば
愛美、鬼翔同様打首もんになるだろ

近藤「お前たちを残して死にやしないさ
それに…」

“俺と共に生き俺と共に死んでくれるんだろう”

土方「近藤さん…」

この場にいる誰もが思った

“あぁ、この人には適わない”と
こんな彼だからこそ皆がついて行くのだろう
こんな彼だからこそ全力で護ろうと思う
こんな彼だからこそ傍で支えたいと思う

…こんな彼、だからこそ…
真選組の局長の座が相応しいのだろう

楓乃音「…甘いなホントに…」

銀時「あぁ、けどそれが奴だ」

清美はツンツンと鬼翔の服を引っ張ると
“良かったね”と言わんばかりの笑顔を向けた

鬼翔「あぁ」

鬼翔は清美の頭をそっと撫でる
失なってしまわないように
手放さないように
そんな気持ちを込めて鬼翔は清美に口にキスをした

清美は顔を赤くすると

“もうっ…//”

と、呟いた

もう一度言おう
清美から声が発せられたのだ

鬼翔「清美っ…声…」

清美「ぇ…？」

きっと彼女も無意識だったのだろう
ようやく理解した清美はパァッと顔を明るくし

清美「やった…！
やったよ鬼翔…！！」

思い切り抱きついた