Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅴ】 (ページ31)

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第231話　NOside ページ31

教えてあげるよ

そう言われても
彼ら真選組にはなんの事だかさっぱりで
ところがその事を分かっているのは
たったの数人、だけ
勿論銀時達も黙っている訳にも行かない
やってくる言葉次第では行動に出なければならない

嫌な予感が銀時たちの頭をよぎる

愛美「お前に教えてもらう事は何もねぇ」

鬼翔「事と次第によっちゃ
てめぇの“死”は逃れらんねぇぞ」

一瞬も気が抜けない状態だ
気を抜けば隙が生まれる
その事によって弱みを握られたら
さらにアウトだ

「あれ、惚けちゃってる？
…それとも図星つかれるのが怖いのか？」

挑発するように男はそう言った

ここで挑発に乗ったら水の泡だ
銀時は先程からチラチラと愛美と鬼翔の方を
気にかけている
それを知ってか知らずか
愛美と鬼翔は真選組の彼らの前に立った

近藤「鬼翔…？愛美…？」

尋常じゃない彼らの殺気に
心配になった近藤は声をかけるが
返事はなかった

愛美「…鬼翔」

鬼翔「あぁ、覚悟は出来てる」

二人は手に持っている刀に再び力が入った

愛美「…怖い？
…確かにそうかもしれない
今の居場所が消える可能性だってある
けどそんなことは覚悟済みだ
…だけど俺たちの信じる局長の首を取るってんなら…」

鬼翔「…邪魔するってんなら…
俺たちの仁義通させてもらうぜ」

殺気を含んだ目で男を睨みつける

「何時までその威勢が続くのか
楽しみだなァ
なァ？深紅(真紅)姉弟」

ニヒルな笑と言うべきなのか
ニヤッと言ったような感じの笑みを浮かべた
その男はそう言い放った

フルで言わなくても
“深紅(真紅)姉弟”というのは有名で
それだけで分かってしまう人も少なくはない

近藤「なっ…」

開いた口が塞がらないというのは
ポカーンと口を開け思考が止まった状態
近藤は今それだった

しかも家族として、仲間として見ていた人物が
遠回しに、攘夷浪士だと言われたのだ
思考が止まらないはずがない

清美「っ！！」

最も訪れて欲しくない時だった
違う、デタラメだ
そう言いたくても声が出ない
苦しかった
この時1番自分が嫌いになった瞬間だった

銀時「てめっ…！！」

ところが銀時の言葉を制止する愛美

愛美「銀時っ！！！！

…これは俺たちの問題だ
手は…出すな｣

ただならぬ雰囲気が包み込む

愛美「…真選組1番隊、隊士
…紫龍鮫愛美」

鬼翔「同じく真選組副長補佐
…紫龍鮫鬼翔」

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「「…最後の仕事…
俺達の仁義通させてもらいます…！」」