Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅴ】 (ページ30)

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第230話　NOside ページ30

そう、興味はない
男がなんて言おうと
今すべきなのは山崎の救出
何を言われようが
目的を失う訳にはいかないのだ

「そうそう、そんな事も…」

次の瞬間男の言葉をさえぎり
大きな爆発音が響き渡り
突然のことに地面が軽く揺れる

「なんだ！？」

咄嗟のことで慌てる
ところがお忘れではないだろうか
この場に1番隊が居ないことを

「お頭ぁ！！
う、裏口からも奴らが…っ
ぐあっ…！！」

奥の方からやってきた男が
背後から斬られた

「なっ…！」

そしてそのまま
斬り捨てた刀をそのまま男へ向けた

「よォ
お、か、し、ら、さん」

そこに立って刀の刃を
男に向けていたのは1番隊の隊士
愛美だった

鬼翔「姉貴！」

愛美「遅くなっちまったな」

倒れている山崎と目を合わせる

“もう大丈夫”だと言い聞かせるように

愛美「…無理させたなザキ」

山崎「ぁ…姉御っ…」

愛美「…
それ相応の礼はさせてもらうぞ」

自身の持つ刀を男の首元へと持っていく
そしてそのまま刀を囮に男の腹を蹴り飛ばした
自由の身となった山崎を支えながら立たせ
局長たち他の元へと戻った

近藤「悪かったなァ…山崎…」

土方「ったく心配かけさせやがって」

山崎「すいません…」

沖田「後はアンタだけでっせェ？」

沖田は男の目の前に立ち
そう言い放つ

「…。

ぷっ…ははははっ…！！」

ところが怖がるどころか
急に笑いだしたのだ

愛美「…何笑ってやがる気色悪ぃ」

「やっと…やっと役者が揃った…」

愛美「は？」

訳が分からない
そんな間抜けた声が出ていた

山崎は無事…とは言えないが
救出に成功し安全なもの影で
清美が山崎の傷の手当をしていた
そんな様子を鬼翔がじーっと見ていたとか

愛美のそんな間抜けた声で
鬼翔の意識は男の方へと向く

鬼翔「どういう事だ」

「あれ？もしかして覚えてない？
寂しいこと言うなぁ…」

愛美「なんも言ってねぇだろ」

確かに彼らは何も言葉を発してはいないが
一言も合ってなど居ないが
男はため息一つ吐き
“せっかく…”と呟くとさらに続けた

「せっかく噂流してやったのに
まだ幕府の犬として仕事してるんだもんな
攘夷浪士が聞いて呆れる、笑っちまうぜ」

愛美･鬼翔「…なん、だと…」

ピタリと山崎を手当していた清美の手が止まる

清美「(ダメ…これ以上言わせたら…)」

土方「おい、どういう事だ」

「あれ？まだ言ってなかったの？」

清美「(失ってしまう
…手が届かない所へ…)」

鬼翔「…黙れ」

「教えてあげるよ」