第212話 真選組side ページ12
「…妙な感じですね」
真選組のある場所に
写真と線香が備えられていた
その様子を見るモヒカン頭の山崎
他に鬼翔、清美、楓乃音、愛美
の5人が見守っていた
楓乃音「自分の写真に手を合わせる人の姿ってなァ
初めて見たぜ」
土方「おい、山崎
これ写真取り替えとけって言っただろ
コレは俺がトッシーに扮していた時の写真だ
ちゃんとしたトッシーの写真に替えろ」
愛美「どっちでもいいでしょ副長
どうせ見た目同じなんですし」
土方「ふざけるな
また甦ってきたらどうすんだ
ちゃんと花も毎日手入れしとけよ」
鬼翔「自分でしないのかよ」
清美「“花の手入れくらいなら私が…”」
鬼翔「いいのか？」
清美「“花大好きだから大丈夫”」
鬼翔「そうか、悪いな」
鬼翔はそう言って目を細め
軽く微笑んだ顔で清美の頭を撫でた
清美「…っ…」
ただ、清美の声はまだ出ない
毎日が格闘だった
また今日も、また今日も…と
時間だけが過ぎていく
好きな人は目の前にいるのに
名前を呼ぶことも気持ちを伝えることも
ままならない…それが歯がゆかった
そんな様子を見て勘づいたのか
鬼翔は隣で拳を強く握りしめる清美を
優しく抱き寄鬼翔の腕の中に
すっぽりと清美は収まってしまった
清美「っ///」
こんなに清美は小さかっただろうか
鬼翔はふと思った
壊れ物を扱うように
鬼翔は優しく撫でた
抜け出そうと思っても
このままが時間が止まってしまえばいい
そんな二つの思いが清美の中で交差していた
そんな中話は続いていて…
土方「…その後の連中の話は聞いたか」
楓乃音「親衛隊の事か？
誰かさんのせいで相変わらず少人数で
細々とやってるらしいぜ
ま、徐々に隊員も戻ってきてるらしいけどな」
その言葉を聞いて
土方はひとつの疑問が湧いた
土方「どういうことだ
まさか奴等
つかなかったってのか
隊員なんてあっという間に戻って来るはずだろ」
楓乃音「それがな？
応援するファンに
ないって言ってな
辞退しちまったらしいぜ」
“ついでにこんなもんまで置いて”
そう言って山崎が土方にとあるカードを見せる
それを見た土方はズンズンと屯所をあとにした
山崎「永久欠番
せいぜいあの世で自慢しなトッシー」
そのカードは…
寺門通公式ファンクラブ会員証だった
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智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月2日 22時) (
レス) id: 236b4e0967 (このIDを非表示/違反報告)
智琉深(プロフ) - 龍央の書く小説大好き！ (2020年1月18日 1時) (レス) id: f127ee41ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：龍央 | 作成日時：2020年1月17日 3時
