第201話 親衛隊side ページ1
みごと、やっとの思いで
ロマンチックな言葉も
プレゼントも使わずに
お通ちゃんを落としてしまった
巧妙に心理をついた作戦
チームプレイのなせる技です
これは見事
としか言いようがない
司会者はそう言葉を発した
「これは後攻の寺門通親衛隊
俄然やりづらくなってきました
お通ちゃんを落とせなければ
その時点で通選組は優勝決定
例え落とせたとしても勝敗は
判定に委ねられることになります
余程鮮やかな落とし方をしなければ
親衛隊に勝利はありません」
銀時「心配するな新八
あんななァなァで
結ばれたアップルは長続きしねぇって」
でも銀さん
と、新八は銀時に問いかけた
新八「僕らさっきの打ち合わせ
タカティンの通訳に必死でろくに話せてませんよ」
どうするんですか
そんな新八の問いにも銀時は
顔色を崩す事無く答えた
銀時「この勝負はシチュエーションを
決定するナレーションに全てかかっている
まぁ、俺に任せとけば間違いねぇよ」
裏方へ行こうとする銀時に
新八は“ロマンチックなやつお願いしますよ”
そう言い放った
それを聞こえてか聞こえずか
銀時は手をフリフリと手を挙げて
“ハイハイ”と答えた
そして準備が整うのを見計らって
司会者は声を発した
「それでは後攻
寺門通親衛隊による愛の劇場
はじまりはじまり」
むかーひむかしはるかむかし
まだこの世に神や妖が存在していた頃
神と妖怪の戦によって
大地は荒れ果て人間たちは地下に
潜り怯え暮らす
暗黒の時代があった
新八「アレ？
…ちょ、銀さん？」
だがしかし荒ぶる神と
禍々しいしき妖がはびこる
枯れ果てた無人の大地を
新八「…あの、コレ…
なんですか」
ひたすら西に向かって
突き進む一団の影がひとつ
新八「銀さん分かってますよね
女の子を口説くロマンチックな
シチュエーションですよ？」
人類の希望を一身にに背負った
彼等が目指す先は
遠い遠い西の果て
たどり着けばどんな夢も叶うという
その神の国の名は…
ガンダーラ･ブホテル
馬に乗る一人の女性
彼女を護衛するかのように
馬の周り3人が立っていた
この物語は地上に平和を取り戻すため
神の国ガンダーラ･ブホテルを目指した
僧、通海とその仲間の
波乱に満ちた旅路の物語である
新八「(ガンダーラ･ブホテルってなんだよ！！
完全に騙して連れて行こうとしてるよね
完全に誤魔化そうとしてるよね！！)」
舞台は砂漠の上そこに彼らはいた
そんな時、女性は口を開いた
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智琉深 - 続き楽しみにしてるね！ (2020年2月2日 22時) (
レス) id: 236b4e0967 (このIDを非表示/違反報告)
智琉深(プロフ) - 龍央の書く小説大好き！ (2020年1月18日 1時) (レス) id: f127ee41ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：龍央 | 作成日時：2020年1月17日 3時
