第145話 NOside ページ45
「優しい息子を持って
幸せじゃ、わっちゃ」
そこに立って居たのは…
日輪「月詠！！」
そう、49人の百華を率いて
立つ月詠の姿だった
鳳仙「きっ…貴様ら
何の真似だ
謀反…このわしに
この夜王に謀反を起こそうと言うのか」
月詠「わっちらは知らぬ
悪い客に引っかかっただけじゃ
吉原に太陽を打ち上げてやるなどという
大ボラを寝物語で聞かされた
この者共もみなその男に騙されたクチでのぅ
ほらあそこで伸びている奴じゃ
全く信じて来てみればこのザマ
笑わせるでは無いか
偉そうなことを言ってなんじゃ
この体たらくは
太陽など、どこに上がっている
ぬしに期待したわっちが馬鹿だった」
この大洞吹めが！！！！
そう言って月詠は
ひとつのクナイを銀時目掛けて投げた
楓乃音「“銀時”！！」
その投げられたクナイは
銀時の指２本でしっかりと止められていた
そして聞こえてきた声に楓乃音は
ホッと胸を撫で下ろした
「…ホラなんざ
吹いちゃいねぇよ
太陽なら上がってるじゃねぇか
そこかしこにたっくさん」
鳳仙「きっ貴様ァ」
先ほど手から落ちた刀の柄の部分を掴むと
残った気力で立ち上がり大きくその刀を振り上げた
銀時「眩しくて
眠れなしねぇ」
そう言い放つ銀時の顔からは
ぶっ倒れても…意識が吹っ飛んでもおかしくない
そんな量の血が頭から顔を伝って垂れていた
楓乃音「銀っ…」
晴太「き…
ぎっ、銀さぁぁぁあん！！」
清美「良かった…」
愛美「(あんなんで
くたばる玉かよてめぇは)」
その様子を心做しか嬉しそうに眺めていた神威
神威「立った立った
アッハッハッハッハッ
まだやるんだ」
月詠「これは悪い事をしたの
てっきり死んでるいるものと思ったが」
愛美「(それであそこまで言うかぁ？
絶対分かってたろ…汗)」
月詠「だがそのザマじゃ
役に立ちそうもないの
立っているのもやっとじゃ」
銀時「ほざけアバズレ
そりゃこっちのセリフだ
今更ノコノコよく来れたもんだぜ」
月詠「紫煙をたどって
地獄からはい出てきたのさ」
愛美「(ねぇ、なんの会話これ)」
楓乃音「(再開できたヤツらの
会話じゃねぇだろこれ)」
清美「(月詠さんも
色んな意味ですごい人だな…汗)」
銀時「御足労痛み入るがね
あんまり来んのが遅いから
しゃぶっちまったぜ
おかげで命拾いしたがな」
月詠「…フン、何の話だ
そんな汚い煙管覚えがないわい
わっちの煙管はそんな安物ではない
ブランド物、美恥
無くしたのなら買って返せ
地上でな」
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
