第146話 NOside ページ46
月詠は渡り廊下の部分から
百華と共に飛び降りる
月詠「わっちの煙管は
そんな安物ではない
ブランドもの美恥
失くしたのなら買って返せ」
地上でな
月詠はそう言って武器を構えた
銀時「…ったく
これだから水商売の女は嫌いなんだ
たかりもいいとこだぜ
勝っても負けても
地獄だこりゃ」
楓乃音「まぁ、そう言ってやんなよ銀」
刀を持って構える銀時の後ろに
背中を合わせるようにして立つ楓乃音
愛美は呆れたように
フッと笑うと
銀時の隣に立った
無言で彼らを見つめ
何故死なぬ
鳳仙はそう口を開いた
鳳仙「何故立ち上がる
何故…貴様がその眼をしている」
巨大な番傘を
崩れてきてる床に突き立てる
鳳仙「…にくわぬ…
…気に食わぬその眼
その眼をやめぬかァァァァ！！」
突き立てた番傘をお大きく振りあげた
同時に訪れる殺気を
ピリピリと感じる
そんな震える体を
ふっ飛ばすかのように銀時は叫んだ
銀時「行けぇぇえ晴太ぁぁ！」
楓乃音はチラッと清美と目を合わせると
お互い頷いた
“任せろ”と言うように
晴太「銀さーんっ！」
それが合図と言わんばかりに
一斉に彼らは鳳仙に向かって攻撃を仕掛けた
「「「おおおおおおおっ！！」」」
ところが銀時、楓乃音、愛美の3人の攻撃は
鳳仙の持つ巨大な番傘で抑えられ
月詠の持つ担当は鳳仙の素手で抑えられた
両手の塞がった鳳仙に追い打ちをかけるように
百華の彼女たちも攻撃を仕掛ける
ところが月詠の手首を掴むとそのまま
百華達の所へ投げつけた
番傘のところからスライドさせ
銀時は刀の柄の部分を鳳仙の顎に当てた
ところがそれも一瞬で
銀時は鳳仙に蹴り飛ばされ
楓乃音は番傘で吹っ飛ばされた
銀時「ぐふっ…」
楓乃音「…っ！」
番傘を掴み空いたもう片方の手で
番傘を持つ鳳仙の手首を掴みそのまま
愛美「くたばれぇぇぇえーっ！！！」
遠心力を使って投げ飛ばした
…が何とか受身を取り衝撃を和らげた鳳仙
その直後…
「射てぇぇぇ！！」
頭上から百華が
鳳仙目掛けて大量のクナイの雨を降らせた
グッと番傘を持つ手に力が入る
そのまま地面に叩きつけると大きな煙が立ちこめた
「やったか！？」
愛美「いや…この音は…」
そしてその煙の中から出てきたのは
巨大な番傘を開いた状態で突き出してきた鳳仙だった
開かれた傘には無数のクナイが刺さっていた
それで分かることはひとつ
番傘を使って鳳仙はクナイから身を守ったのだ
第147話 鳳仙side→銀時side→←第145話 NOside
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
