第140話 銀時side ページ40
俺は立つ気力も失せた体を
壁に預けながら晴太の方に目を向けた
銀時「何してやがるてめぇ
さっさと行かねぇか
母ちゃん連れて
早く逃げんだよ」
晴太「い…いやだ！！
銀さん置いてオイラ達だけ
逃げ出せって言うのかよ！
そんなマネ…
こんなことに巻き込んで
そんなマネ絶対出来るかよ！」
楓乃音「巻き込まれた覚えはねぇな
勝手に俺らが顔突っ込んだだけだろ
だから…姉貴も一緒に
…なぁ、楓乃音
お前は今どんな気持ちでここに残ろうとしてんだ
どんな気持ちで俺に手ぇ貸してくれてんだ？
なんでお前は俺と似たような選択してくれんだ？
清美「え…？
そ、そんな事出来るはずがない！
楓乃音を置いていくなんて…」
楓乃音「なら誰が晴太を護るんだ？」
お前の気持ちが知りてぇ、楓乃音
今何を考えて何を思ってんだ…？
清美「それは…そうだけど
でも楓乃音は…！？」
楓乃音「安心しろ
俺にゃ
なんだそりゃ
無自覚で言ってんのかお前
…照れんじゃねぇかよ
そう言い放つ楓乃音は俺の方を見ていた
その首には微かに掴まれた跡が残っていた
触れて撫でてやりてぇ…
なんて思っちまう俺はどうしたんだろうな
そんな事を少しずつ
薄れていく意識の中で思った
楓乃音「だから行けよ姉貴」
清美「楓乃音…」
銀時「あぁ、そうだな
てめぇら
俺達ゃここまで何しに来たのか分からねぇよ」
晴太「いやだ！！
そんなの絶対嫌だ！！
役に立たないけど
オイラが銀さんを助ける！！
ずっと最後まで一緒にいる！！」
銀時「てめぇは…」
晴太「銀さん言ったじゃないか
血は繋がってなくとも
家族より強い絆でがあるって
そうさ…
血なんか関係あるかよ
オイラを泥棒から足洗わせてくれた
まともな生活を送れるようにしてくれた
1人ぼっちのオイラと…
…一緒にいてくれた
短い間だったけど楽しかった
じーちゃんが死んでから
初めてだった
あんなに楽しかったのは…」
顔見なくたってわかる
声が震えてやがる…
晴太「母ちゃんと何も変わらない
みんなは…銀さんは…
オイラにとっちゃ大切な家族なんだよ！！
大切な事をいっぱい教えてくれた
かけがえのない人達なんだよ！！
それをこんな所に捨てていけって言うのかよ！！
こんな所に見殺しにしていけって言うのかよ！！」
銀時「…。
そいつが聞けただけで俺ぁ
もう充分だよ」
これ以上俺を…
俺をまた…
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラ
河上万斉
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
レス) id: f127ee41ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
