第101話 NOside ページ1
「意味ならあるよ」
新八はそう言うと
清美、神楽と共に立ち上がった
新八「これで堂々と
お母さんに会いに行けるだろ」
神楽「元々母ちゃんに会うのに金がいるなんて
おかしな話だったアル
会いたい時に会うのが親子アル
バァさんがそんなくだらん金稼がせるために
お前はたらかせてたと思うアルか」
神楽は拾った五円玉を
チンと指で弾き上げる
神楽「依頼金は
しっかり万事屋が頂いたヨ」
その発言に
色んな思考が騒ぎ始める
“乗り込む気かこいつら”と
晴太は目を見開く
晴太「…お、お前ら
む、無理だ！！金もなしに花魁に会おうだなんて！！
通じる場所じゃ…｣
清美「そんなことだと思って
連れてきたんだよ」
そう言って物陰から現れたのは…
「女ばっかだなぁ…」
「野郎の群れに女の群れ
…気持ち悪くなりそうだぜ…」
新八「き、鬼翔さんに、愛美さん！？」
そう、真選組の１番隊隊士愛美
そして愛美の弟鬼翔だった
次の瞬間何かを察したのか
晴太の腕を引っ張りその場から退くと
先程までいたところには大量のクナイが
刺さっていた
新八「なっ…何！！」
愛美「おいおい
何物騒なもん投げてきてんだ」
見上げる屋根の上には…
晴太「あれは…」
キセルを片手に
こちらを見下ろしてる人物がいた
晴太は怯えの色を見せる
晴太「あれは…
あの…傷は…」
神楽「誰アルカ？」
鬼翔「…聞いたことはあるが
まさかほんとに居たとはな…
吉原と吉原の掟を犯す者を処断する
自警団“百華”
その百華を率いる吉原最強の番人
死神太夫と恐れられる…」
「月詠でありんす
以後よしなに！！」
真上から降ってくるクナイを
神楽は愛用の武器の傘を広げ
新八と晴太を守りながら攻撃を防ぎ
鬼翔は清美を庇いながら刀を振るい
降ってくるクナイを次々と打ち落としていく
愛美は鬼翔同様降ってくるクナイを次々と
刀を振るい捌いていく
新八「なんで…なんで
僕らが自警団に！？」
晴太「しっ、知らねぇよ！」
鬼翔「なこと言ってる場合か！！」
神楽「晴太を早く連れてくネ！！」
次々と攻撃を繰り出してくる
月詠の攻撃を何とか防ぐ神楽達
ところが一瞬の隙をつかれ
月詠「わっちの狙いは…
…ぬしじゃぁぁぁ！！」
そう言って再び晴太に
大量のクナイが降り注いだ
清美「危ないっ！！」
間一髪清美は晴太を庇い抱きしめた
清美は痛みを覚悟して目を瞑る
ところがいつまで経っても痛みはやってこない
次に聞こえてきたのは…
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
