Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅲ】 (ページ15)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:1,142 hit

第115話　NOside ページ15

鳳仙と神威
再び睨み合う

“今だ”と本能が告げる

飛び出したタイミングは
阿伏兎とほぼ同じタイミングだった

まだ戦闘を続けようとする二人の間に
阿伏兎と愛美は背中を合わせるように立つと

愛美は神威の拳を
阿伏兎は鳳仙に夜兎愛用の傘を貫通され
彼の腕は鳳仙の拳によって切断された

何度も言うようだが気にしないで欲しい

鬼翔「女、子供の前でする戦闘じゃねぇだろ…」

阿伏兎「そこまでだ
2人とも落ち着いてもらおう」

気になって阿伏兎は
背後にいるであろう愛美の方に顔を向ける

神威「邪魔しないでよ」

愛美「…無理な話だなっ…」

流石に夜兎の拳
それも団長の拳を素手1本で止めるのは
限界があった

骨がミシミシと悲鳴上げ始める

傘で攻撃されたのを刀で防いで
それから時間はあまり経っていない
悲鳴あげるのも無理ないだろ

鳳仙が拳を下ろしたのを見て
神威も拳を下げる

阿伏兎「…。
腕1本とコイツの拳1本で
あんたらの喧嘩止められれば
上出来だ

残り少ない同族同士で殺し合うのは寝覚めが悪い
俺達ゃあんたと戦争しに来たんじゃねぇ
より良い関係を気好きに来ただけだ」

鳳仙「まだ甘い汁が吸い足りぬか
いっそこの吉原(まち)がほしいと
正直に言ったらどうだ」

阿伏兎「元老(うえ)も怖いのさ
夜王の怖さは仲間だった春雨(おれたち)が
1番知ってる

あんたもこの街も巨大になりすぎた
金だけじゃねぇアンタが春雨(おれたち)を
裏切らないという証が欲しいのさ
ジジイ共は」

鳳仙「大した仲間だ
隠居し余生を送る
老いぼれに集ろうと言うのだからな

興が醒めたわ」

阿伏兎「旦那！」

鳳仙「…金でも商いでも好きにするがいい
そんなくだらぬもの
わしはもういらぬ
…だが…

この街、わしの吉原(くに)を
奪おうと言うのであれば
ぬしら夜王の真の姿見ることになるであろう」

話を聞いていた神威
鳳仙とすれ違う時彼は立ち止まると
口を開いた

そんな話を耳にしながら
取り敢えず愛美は片腕をプラプラとほぐしながら
鬼翔と清美、晴太の元へ向かい縄を解く

鬼翔「無茶してっと
銀時に怒られんぞ」

愛美「言わなけりゃ何とかなんだろ」

清美「愛美さん、すぐに手当しましょう」

愛美「え？あ、いや、大丈夫だから」

清美「あまり無理すると
沖田くんが心配しますよ？」

愛美「隊長には黙ってて…汗」

清美「なら手当しましょ♪」

愛美「黒い…汗」

清美「なにか？」

愛美「イエナニモ」