仲直り 2 ページ49
大っ嫌いと言った日からもう1週間以上経っていた。土方さん経由で、総悟から「夜、食堂に来て欲しい」と言われた。別に断る理由もないので行くことにした。
「で、何?」
私が行くと、もう彼は来ていて。なかなか話し出さないから、私が切り出した。
「……すいやせんでした」
「何が」
「あんたに構わないくせに、チャイナにばっか構って」
「…うん」
「もう、今後は控えるから…許してくだせェ」
顔を上げた彼の瞳は揺らいでいた。大っ嫌いと言われたのがかなり堪えたのだろうか。
「俺、あんたに全然構わなかった…それじゃああんまり付き合ってる意味ねェですもんね。寂しいと思うのも当然でさァ。だけど俺、あんたに大っ嫌いって言われて、いつも話しかけてくれる声がなくなって、寂しかったのは俺の方でさァ」
「……私はその何倍も寂しい思いしてきたの。それがわかってくれたなら、もういいよ」
ごめんね、あんなひどい事言って、と彼を抱きしめる。腕の中の彼は、少し身体を震わせた。
「大っ嫌いなんて嘘。大好きだよ、総悟」
少しだけ距離を少しとって彼の目を見てはっきりと告げる。彼は安心したように笑った。
「俺も、大好きでさァ」
「今まで構ってくれなかった分、たくさん構ってよね?」
「もちろんでさァ。たっぷり、愛してやらァ」
にやりと怪しく笑った彼に、今宵溶かされる。
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苺みるく - 読んでて、めっちゃドキドキしました!これからも、応援しています! (2018年12月7日 21時) (レス) id: d9dead7c75 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ華(プロフ) - 土方美夏さん» もったいないお言葉ありがとうございます!これからもよろしくお願いします*_ _) (2018年12月3日 21時) (レス) id: 7f3516e8f4 (このIDを非表示/違反報告)
土方美夏 - ありがとうございます!素晴らしかったです!これからも頑張ってください! (2018年12月3日 20時) (レス) id: db9e24e33f (このIDを非表示/違反報告)
土方美夏 - ありがとうございます! (2018年12月3日 17時) (レス) id: db9e24e33f (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ華(プロフ) - 土方美夏さん» リクエストありがとうございます!わかりました、書かせていただきますね! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 7f3516e8f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜ノ華 | 作成日時:2018年11月18日 18時